馬場ふみか「私の走り方おかしいなって…」舞台挨拶で石垣島マラソンを逆走するシーンを振り返る|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
馬場ふみか「私の走り方おかしいなって…」舞台挨拶で石垣島マラソンを逆走するシーンを振り返る

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馬場ふみか「私の走り方おかしいなって…」舞台挨拶で石垣島マラソンを逆走するシーンを振り返る

沖縄で4月16日、17日の2日間にわたって開催されている「島ぜんぶでおーきな祭 第14回沖縄国際映画祭」。特別招待作品『てぃだ』(2022年秋公開)の上映と舞台挨拶が、那覇市の桜坂劇場ホールAで行われた。

馬場ふみか主演の『てぃだ』。タイトルは沖縄の方言で「太陽」を意味する
馬場ふみか主演の『てぃだ』。タイトルは沖縄の方言で「太陽」を意味する[c]手力プロダクション

都会で人に裏切られ、生きていくことに疲れきってしまった一人の女性が、沖縄県石垣島ですばらしい景色と人の温かさに触れ、人間として成長していく過程を描く本作。作品名である「てぃだ」は沖縄の方言で「太陽」を意味している。

『サンゴレンジャー』(13)の中前勇児監督が、石垣島映画第2弾としてメガホンを取り、主人公の高橋まどか役を馬場ふみか、石垣島で出会った吉岡里美役を中村静香、キーパーソンである安里リョータ役を武田航平が演じる。また『サンゴレンジャー』で主演を務めた劇団EXILEの青柳翔が、まどかの恋人役で友情出演する。

上映終了後に馬場、中村、中前監督が登壇すると、会場は割れんばかりの拍手で3人を出迎えた。挨拶を求められた馬場は「2年以上前に撮影された作品なので、みんなにやっと観ていただけてうれしい」とコメント。中村も「初めて沖縄国際映画祭の参加なのでうれしい」と話し、それぞれが喜びを語った。

馬場ふみかの走り姿はちょっとヘン?
馬場ふみかの走り姿はちょっとヘン?


撮影が行われた2020年1月は「石垣島マラソン」の開催と重なり、現地での撮影が難しいと思われていた。そこで、中前監督が役所などに掛け合い、当初台本になかった「石垣島マラソン」のシーンを加えることで、撮影が可能となった。

「石垣島マラソン」が行われている沿道をまどかが全力疾走する場面について、中前監督は「馬場さんを逆走させたかった」と語る。このマラソンを逆走するシーンを観た馬場は「いろんな作品でよく走るシーンがあるけど、(自分の)走り方おかしいなって」と語り、自身のフォームが普通ではなかったことを自覚したと打ち明けた。中前監督は、撮影の前に馬場から「走るのは得意なんです」と聞いた覚えがあることを暴露。馬場は恥ずかしそうな表情を浮かべた。

観客に手を振る中村静香
観客に手を振る中村静香

中村は「後半はサスペンスな方向に進むけど、それを包み込んでくれるような石垣島の雄大さを感じながら撮影していた。いろんな事情を抱えながらも、前を向いて生きていけるような映画になれば」と語った。中前監督も「主人公は人に意見を言えないし、笑顔も見せない人だった。しかし(石垣島で)人と触れあうことで、意見を出すことができ、笑顔が増える。普通のことなんだけど、映画を通じてそういったことを伝えられたらいいな」と想いを明かした。

「明日頑張るきっかけになってほしい」と語った馬場ふみか
「明日頑張るきっかけになってほしい」と語った馬場ふみか

最後に馬場は「石垣島をたくさん知るきっかけになる映画なので、作品を観て行きたいな、すてきな島だなと思ってくれたらうれしい。世の中は悲しいニュースや心が痛くなるニュースにあふれ、窮屈な思いをされている方がたくさんいらっしゃると思います。主人公のまどかにも少し重なる部分があります。また明日、1日でも頑張るきっかけになれたらいいかなと思います。本日はありがとうございます」と締めくくり、舞台挨拶は幕を閉じた。

文/編集部

■島ぜんぶでおーきな祭 第14回沖縄国際映画祭
日程:4月16日(土)~17日(日)
場所:那覇市国際通り周辺、桜坂劇場、琉球新報ホール、那覇市民ギャラリー、よしもと沖縄花月、首里観音堂、イオンモール沖縄ライカムほか
URL:http://www.oimf.jp/
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