松重豊、思春期を思い出し胸キュン!小林聡美とのデートシーンでのこだわりも明かす|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
松重豊、思春期を思い出し胸キュン!小林聡美とのデートシーンでのこだわりも明かす

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松重豊、思春期を思い出し胸キュン!小林聡美とのデートシーンでのこだわりも明かす

映画『ツユクサ』(4月29日公開)の完成披露プレミアイベントが18日、テアトル新宿にて開催され、小林聡美、松重豊、斎藤汰鷹、ベンガル、平山秀幸監督が登壇。映画での挑戦にまつわるエピソードや、キャッチコピーでもある“奇跡”をテーマに温かいトークを展開した。

【写真を見る】恋愛関係は意識しすぎずに…と撮影を振り返った小林
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10年以上温めていたという本作が無事完成したことに触れ、平山監督は「沈んでは浮かび、浮かんでは沈んだ企画です」と苦笑いしながらも「このメンバーで撮影ができ、落ち着くところで落ち着いたという心境です」とよろこびを明かした。50歳になってからも新しいことに挑戦していくことの楽しさを描く本作は、小林と松重にとっても挑戦があったという。

これまで恋愛絡みのシチュエーションを演じたことがあまりないという小林は「台本を読んでドキッとしたけれど、恋愛を意識しすぎず、流れのなかで自然に演じられればいいなと思っていました」と撮影を振り返った。松重は「この歳になって恋愛を担うなんて夢にも思っていませんでした」と照れ笑い。草笛を吹きながらデートするシーンに触れ、小林は「大人なのに、なかなか怪しい雰囲気です」と紹介。松重は「今日、この場に持ってきたかったけれど、草笛にするツユクサはフレッシュじゃないといい音が出ないんです!時期もありますが、ぜひ、見かけたら”フレッシュなツユクサで”挑戦してみてください」と呼びかけていた。


4月に中学生になり、新しい友達を作るべく頑張っているそう
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挑戦よりも初体験が多かったと振り返った斎藤。カツラをつけての撮影は初めてだったとし「ルートビアを飲むシーンも僕にとっては初体験。好き嫌いが分かれるとお母さんから聞いていたので、飲めるか心配でしたが、僕は美味しく飲めました!」と笑顔で報告していた。隣で斎藤のトークを聞いていた小林は「会うたびに大きくなって、違う生き物になっているのが寂しい」と斎藤の成長のスピードに触れ、「映画の公開日には身長抜かれているかも!」と語る場面もあった。

二人目のお孫さんが誕生したことも明かし、会場から大きな拍手を浴びる場面も
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役者歴40年ながら恋する役をやったことがないというベンガルは、今回の松重の役どころがかなり羨ましい様子。「この映画を観ると恋愛がすごく大事だということが分かります。いつか僕にも来るかな」と恋する役へのオファーに期待のコメントをしていた。松重は小林について「僕が思春期の頃にスクリーンのなかにいた人。気を抜くと、あの頃の気持ちに戻ってキュンとしてしまうこともあり、(この役を演じることは)冒険でもあり、照れ臭くもあり、すごく新鮮な感覚でした」とうれしそうに語る。小林は、撮影現場での会話は「どこのアイスが美味しいか」といった内容で、とてもリラックスしていたとし、「ラブストーリーをあまり意識しないようにしていましたが、初めてのことを松重さん相手にできたことはとてもうれしいことでした」と満面の笑みを浮かべていた。

草笛にはフレッシュなツユクサを選ぶのがおすすめと力説「音が違います!」
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映画にちなみ「自分に起きた奇跡」について語る場面も。小林は「ベタだけど、今日ここでみなさんに会えたこと。日本の人口を考えたら隕石よりもすごい確率かも。うまくまとめちゃったかな」とニッコリ。続けて質問された松重は「いまのは締めの答えだよね?」とツッコミながらも、自身に起きた奇跡のエピソードを披露。

松重が仕事で新幹線に乗った際、自分の座席にお笑い芸人のみやぞんが座っており、「僕の席です」と声をかけたところ、「お久しぶりです、会えてよかったです」と挨拶され、その場を立ち去っていったそう。芸人さんは初めて会った人にもそんな挨拶をするよう教育されていると感心した松重だが、もしかしたら、共演経験があったのかもとすぐにウィキペディアで調べると、松重が野球部の監督役で出演していた作品に、みやぞんがエキストラで部員を演じていたことを発見。奇跡のような再会に驚き、追いかけて改めて挨拶をと思ったが、残念ながら見失ってしまったという。この流れるようなトークで奇跡のエピソードを披露した松重には、この日一番の拍手が贈られていた。

笑顔あふれるフォトセッション
笑顔あふれるフォトセッション

最後の挨拶で小林は「難しことを考えず観られる映画です。観終わった後に心が温かくなれます。日常に何気なく、さりげなく幸せが転がっていること、そんな気持ちを持ち帰ってください」と映画の見どころをアピールし、ほっこりとした雰囲気に包まれながらイベントを締めくくった。

取材・文/タナカシノブ

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