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その結末は記憶に残る…白石和彌監督作『死刑にいたる病』や名作『セブン』も!鳥肌もののラストを迎える映画たち

コラム 2022/4/22 20:30

その結末は記憶に残る…白石和彌監督作『死刑にいたる病』や名作『セブン』も!鳥肌もののラストを迎える映画たち

ミステリー作家、櫛木理宇の代表作を、「孤狼の血」シリーズの白石和彌監督が映画化した『死刑にいたる病』が5月6日(金)から公開される。W主演を務めるのは、死刑を宣告された連続殺人犯役の阿部サダヲと、その殺人犯に冤罪調査を依頼された大学生を演じる若手俳優、岡田健史。凶悪な殺人事件の謎と、引き込まれるストーリー、そしてなんといっても、“衝撃のラスト”が観る者を引きつけるサイコサスペンスだ。今回は濃厚なサスペンス&ミステリーを堪能でき、あらゆる意味で記憶に残る結末を迎える名作をピックアップ。関連性を紐解きながら、本作の魅力に迫っていきたい。 

『死刑にいたる病』では、ある日、友人関係も希薄で孤独な大学生の雅也(岡田)のもとに一通の手紙が送られてくる。送り主は、24件の少年少女殺人罪で死刑判決が確定し拘留中の榛村大和(阿部)。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人がほかにいることを証明してほしい」という内容だった。榛村は“優等生の高校生”を1人ずつ捕らえては殺害した凶悪犯だが、表の顔は気さくなパン屋の店主で、中学生のころに店の常連客だった雅也にとっては、数少ない信頼できる大人だった。半信半疑の気持ちのまま、雅也は彼の依頼を引き受けることに…。

【写真を見る】その表情に背筋が凍る…『死刑にいたる病』で阿部サダヲが体現した、狂気のシリアルキラー
【写真を見る】その表情に背筋が凍る…『死刑にいたる病』で阿部サダヲが体現した、狂気のシリアルキラー[c]2022 映画「死刑にいたる病」製作委員会

主人公とシリアルキラーの奇妙なパートナーシップを描く『羊たちの沈黙』

注目は、阿部演じるシリアルキラー像。近所の住人と明るく挨拶を交わし、パン屋で菓子やジュースをサービスする一見すると“いい人”。しかしその一方で、ターゲットの少年少女には「君はえらいな。本当にすごいよ」と、まっすぐな褒め言葉をかけて信頼関係を築いたあと、言葉巧みに誘拐し監禁。拷問ののちに殺害する猟奇的な人物だ。

パン屋を営み、人懐っこく社交的な雰囲気を出しながらターゲットを見定める榛村
パン屋を営み、人懐っこく社交的な雰囲気を出しながらターゲットを見定める榛村[c]2022 映画「死刑にいたる病」製作委員会

こういった二面性あるキャラクターから想起させられる作品が、アンソニー・ホプキンスジョディ・フォスターが競演し、第64回アカデミー賞主要5部門を受賞にした傑作『羊たちの沈黙』(91)だ。若きFBI訓練生のクラリス(フォスター)が、天才精神科医で人肉嗜食の囚人、レクター博士(ホプキンス)の協力を得ながら、女性を襲う連続殺人鬼バッファロー・ビルを追う。緊張感あふれる人間ドラマが描かれるなかで、劇中にはショッキングな演出が満載。若い女性の皮を剥ぐ犯人の異常性、拘束具を着せられたレクター博士が実行する残忍な計画。特に、バッファロー・ビルを追い詰める終盤は、心拍数が急上昇するような怒濤の展開が押し寄せてくる。

連続殺人鬼バッファロー・ビルを捕らえるため、クラリスはレクター博士に捜査協力を依頼する(『羊たちの沈黙』)
連続殺人鬼バッファロー・ビルを捕らえるため、クラリスはレクター博士に捜査協力を依頼する(『羊たちの沈黙』)[c]Everett Collection/AFLO


精神病院に収監されているレクター博士とクラリスが、ガラスや鉄格子を隔てて対話する姿は、『死刑にいたる病』において刑務所の面会室でガラス越しに話す榛村と雅也にも重なる。また、レクター博士は教養豊かで紳士的な人物でもあり、捜査に協力するなかでクラリスとは奇妙なパートナーシップを育んでいく。榛村と雅也もまた、面会室で静かに会話を積み上げてくのだが、驚くべきは榛村のレクター博士ばりの観察眼。親の希望どおりの進路に進めなかった雅也が抱えている鬱屈した感情をくみ取り、何度も称賛の言葉を投げかけては、彼の承認欲求を満たしていく。そんな榛村に雅也が惹かれていくのも当然で、凶悪な殺人犯であることも忘れて、冤罪を晴らそうと夢中になって1人事件の捜査に没頭してしまう。そんな2人の意外なつながりや最後に明かされるある事実は、必ず記憶に残るはず。榛村が雅也に依頼したまさかの理由とは?二転三転していく展開から一瞬も目を離してはいけない!

ガラス越しに会話を重ねながら、不思議な連帯感を築いていく2人
ガラス越しに会話を重ねながら、不思議な連帯感を築いていく2人[c]2022 映画「死刑にいたる病」製作委員会

衝撃の結末を目撃せよ!『死刑にいたる病』特集

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