「Free!」の“水着”についてミズノの担当に直撃!「七瀬選手たちが着用しているのは、実際の競泳選手と同じもの」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「Free!」の“水着”についてミズノの担当に直撃!「七瀬選手たちが着用しているのは、実際の競泳選手と同じもの」

コラム

「Free!」の“水着”についてミズノの担当に直撃!「七瀬選手たちが着用しているのは、実際の競泳選手と同じもの」

水泳競技の世界を舞台に、男子高校生たちの成長を描いたアニメーション「Free!」。魅力的なキャラクターたちが織りなすドラマと、ハイクオリティな作画が話題となり、2013年放送のテレビシリーズ第1期からまたたく間に人気作となった。そんな本作の特徴ともいえるのが、細かな取材に基づくリアルな描写。そこで今回、シリーズ最新作にして最終章となる『「劇場版 Free!-the Final Stroke-」後編』(公開中)に合わせて、作品をより深く理解するため、競泳選手に欠かせない“水着”にフォーカスしたい。「Free!」と何度もコラボ展開をしてきた総合スポーツ用品メーカー「ミズノ」に直撃取材を敢行し、トップ選手が着用する競泳水着の機能性、メーカー目線で感じる作品の魅力について伺った。

「キャラクターと現実世界の融合によって、アニメの世界もリアルの世界もより魅力的に盛り上げていきたい」

今回、取材を受けてくれたのは、コンペティションスポーツ事業部に所属し、マーケティングを担当する宮重美帆氏。自身も「Free!」のファンで、ミズノとのコラボにも携わってきた。両者の関係が始まったのは、2018年に放送され、主人公である七瀬遙(声:島﨑信長)らが大学に進学した第3期「Free!-Dive to the Future-」から。劇中で橘真琴(声:鈴木達央)と山崎宗介(声:細谷佳正)が着ていたジャージやシューズ。最終話ラストシーンで遙が着用しているキャップにMIZUNOのロゴが、金城楓(声:小野大輔)の着用している水着、キャップ、ゴーグルがミズノのアイテムとして描かれていた。

「私は当時商品企画担当でしたが、当時の担当からは、『Free!』シリーズで『ミズノのウェアを使用することでよりリアルに表現したい』と製作委員会からお声がけをいただいたのがきっかけだったと聞いています。当社では別のスポーツを扱うアニメ作品とコラボしていた前例もあってとても前向きだったので、『Free!』とのコラボも実現に至りました」。

シリーズ最新作にして最終章となる『「劇場版 Free!-the Final Stroke-」後編』
シリーズ最新作にして最終章となる『「劇場版 Free!-the Final Stroke-」後編』[c]おおじこうじ・京都アニメーション/岩鳶町後援会2021

その後もミズノと「Free!」のコラボは回数を重ね、2021年には遙とライバルの松岡凛(声:宮野真守)が、現実のアスリートや芸能人と共に「ミズノスポーツ応援アンバサダー」に就任し、オリジナルグッズの配布や着用商品の販売も行われた。また、2022年3月の「世界水泳日本代表選考会」に合わせた企画では、「劇場版 Free!-the Final Stroke-」前編・後編の二部作の世界観をイメージした遙と凛のイラストがノベルティのポストカードとして描き下ろされ、大きな反響を呼んでいる。

「キャラクターと現実世界の融合によって、アニメの世界もリアルの世界もより魅力的に盛り上げていきたいという想いが、私たちと製作委員会の間に共有されています。なので、今回描き下ろされたコラボイラストの七瀬選手をはじめキャラクターたちが着用しているのは、実際に活躍するトップの競泳選手が着用しているモデルと同じものなんです」。

普段は間近であまり目にすることのない競泳用のウェアを実際に手に取ることで、キャラクターの存在をよりリアルに感じることができる。実際、ミズノの店舗へ足を運ぶ女性ファンの数は増え、推しキャラクターと同サイズのウェアを店頭で試着し、WEB購入へつながったそうだ。

水や泳ぐことに特別な思いを抱き、水に愛された天才スイマーの主人公、七瀬遙
水や泳ぐことに特別な思いを抱き、水に愛された天才スイマーの主人公、七瀬遙[c]おおじこうじ・京都アニメーション/岩鳶町後援会2021

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