『ジュラシック・ワールド』完結編、北米で貫禄の首位!オープニング興収と作品評価はいかに?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『ジュラシック・ワールド』完結編、北米で貫禄の首位!オープニング興収と作品評価はいかに?

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『ジュラシック・ワールド』完結編、北米で貫禄の首位!オープニング興収と作品評価はいかに?

『ジュラシック・ワールド』(15)、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(18)に続く、「ジュラシック・ワールド」シリーズの最新作にして、『ジュラシック・パーク』(93)から始まった「ジュラシック」の集大成となる『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(7月29日日本公開)がついに公開を迎え、予想通り首位を飾った先週末(6月10日から12日)の北米興収ランキング。まずは同作のオープニング成績から分析していこう。

【写真を見る】新旧「ジュラシック」キャストが勢揃い!壮大なフィナーレを祝福するメガヒットなるか?
【写真を見る】新旧「ジュラシック」キャストが勢揃い!壮大なフィナーレを祝福するメガヒットなるか?[c] 2022 Universal Studios and Amblin Entertainment. All Rights Reserved.

現在大ヒットを記録している『トップガン マーヴェリック』(日本公開中)に次いで、オープニングシアター数としては歴代2位となる4676館で公開された『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』。3日間の興行成績は1億4507万5625ドルと、2015年に当時のオープニング興収新記録を樹立した1作目の2億880万ドルを下回り、2作目の1億4802万ドルにもわずかに届かずという結果に。

それでも2022年公開作では『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(日本公開中)に次ぐ2位のオープニング成績で、オープニング興収の歴代ランキングでも29位に入る好成績。また、北米よりも一足先に封切られた国や地域でも大ヒットを記録しており、北米と同日公開の中国でのオープニング興収5298万ドルを含め、海外興収はすでに2億4700万ドルを突破している。

批評家からの評価はまさかの伸び悩み…
批評家からの評価はまさかの伸び悩み…[c] 2021 Universal Studios and Storyteller Distribution LCC. All Rights Reserved.

北米に匹敵する市場規模の中国では『トップガン マーヴェリック』も『ドクター・ストレンジMoM』も公開されておらず、全世界興収においてサマーシーズンはもちろん2022年公開作の首位に立つ可能性も充分に秘めているといえよう。

唯一の気掛かりは作品評価だ。批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価の割合は30%。前作『炎の王国』は『ジュラシック・パークIII』(01)の49%をわずかに下回る47%だったが、今回はそれをさらに大きく下回ることに。その一方で観客からの好意的評価は79%と、「ジュラシック」作品としては珍しく批評家と観客との評価に大きな差が。これが今後の興行成績にどのような影響をもたらすのか、注視しておきたいところだ。


『トップガン マーヴェリック』は北米累計興収4億ドルを突破!2022年公開作のトップに
『トップガン マーヴェリック』は北米累計興収4億ドルを突破!2022年公開作のトップに[c] 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

公開3週目を迎えて首位から陥落した『トップガン マーヴェリック』は、2位をキープ。3週目末の興収としては歴代10位の5185万ドルを売り上げ、強力なライバルに果敢に食い下がる。13日の月曜日には北米累計興収4億ドルの大台に突入し、『ドクター・ストレンジMoM』を抜いて2022年公開作のトップに。『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』をはじめ、今後も話題作が次々と公開されていくなかで、どこまでその座を維持できるのか注目だ。

「ジュラシック」ヒットの恩恵を受け、『炎の少女チャーリー』が大躍進
「ジュラシック」ヒットの恩恵を受け、『炎の少女チャーリー』が大躍進[c] 2022 UNIVERSAL STUDIOS. ALL Rights Reserved.

また8位には、前週の21位から『炎の少女チャーリー』(日本公開中)が脅威的なジャンプアップ。上映館数は193館も減らしているにもかかわらず、興収はおよそ8倍。実はこれ『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』を北米各地のドライブインシアターで上映する際に、同じユニバーサル配給の同作を併映として組み合わせているため。実際に2本続けて観た観客がどのくらいいるのかは定かではないが、しっかりと大ヒットの恩恵を受けたというわけだ。

文/久保田 和馬

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