ハリウッド版『ウルトラマン』の主人公は野球選手!スパイダーマンらとのクロスオーバーも|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ハリウッド版『ウルトラマン』の主人公は野球選手!スパイダーマンらとのクロスオーバーも

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ハリウッド版『ウルトラマン』の主人公は野球選手!スパイダーマンらとのクロスオーバーも

ロサンゼルスで開催された世界最大級のアニメイベント「Anime Expo 2022」で現地時間7月2日、円谷プロダクション出展のメインステージイベント「ULTRAMAN ARRIVES: SUPER ANIME EXTRAVAGANZA」が実施。豪華クリエイター陣の登壇と共に、今後グローバル展開する「ウルトラマン」関連作品の最新情報が続々と発表された。

ウルトラヒーローたちのライブステージに、約30万人のファンが興奮
ウルトラヒーローたちのライブステージに、約30万人のファンが興奮[c] 円谷プロ

『Ultraman』監督が制作に意欲!「とても特別なものになる」

今回のイベントでまず発表されたのは、昨年5月に製作の第一報が報じられた円谷プロダクションとNetflix共同製作、インダストリアル・ライト&マジック制作によるCGアニメーション長編映画『Ultraman』の最新コンセプトアート。会場には監督を務めるシャノン・ティンドルと、共同監督のジョン・アオシマが登壇し、公開を待ち望むファンに向けてメッセージを送った。

CGアニメ長編『Ultraman』は、地球を守るスーパーヒーローのウルトラマンでもある野球界のスター選手サトウ・ケンが、“宿敵”の子である赤ちゃん怪獣の養育を任されるという思いもよらぬ事態に直面する様を描くストーリー。チームの一員として、また新米パパとして奮闘しながら、ケンは自分のなかにあるエゴや疎遠になっている父、過激な怪獣防衛軍の台頭と向き合い、ウルトラマンであることの本当の意味を見出していく。


CGアニメ長編映画『Ultraman』からは監督コンビが登壇!
CGアニメ長編映画『Ultraman』からは監督コンビが登壇![c] 円谷プロ

「私たちは『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』『ウルトラマンティガ』からインスピレーションを受けました。現在制作を進めている作品は、とても特別なものになると思います」と語るティンドル監督に、アオシマ共同監督も「ウルトラマンとは勇気の話であり、よりよい自分になる話でもあると思います。この映画は私たちに『なにが自分にできて、自分はなにをするべきなのか?』を問いかけてくれるはずです」と語り、それぞれ制作への強い意欲をのぞかせていた。

MARVELヒーローが「ウルトラマン」の世界にアッセンブル!

続いて発表されたのは、8月に発売を控えるMARVELコミックス版「ウルトラマン」プロジェクトの新作「The Mystery of Ultraseven」の最新情報。脚本家のマット・グルームと、アメリカンコミックアーティストのE.J.スーが登壇し、作品についての想いが語られていく。

グルームは「このミニシリーズでやりたいことはすべて決まっており、シリーズの要素をすべて取り込んでまとめたいという大きな構想がありました」と明かし、「『ウルトラセブン』はそのなかで常に重要な位置を占めていました。ウルトラセブンとモロボシ・ダンになにが起こったのかという謎は、ウルトラマンの世界で一番と言っていいほど重要な内容です」と熱弁。また幼い頃から「ウルトラマン」のファンだったというスーは、自ら売り込んでプロジェクトに参加したことを明かして会場を沸かせた。

スパイダーマン、アイアンマン、キャプテン・マーベルがウルトラ怪獣に立ち向かう!
スパイダーマン、アイアンマン、キャプテン・マーベルがウルトラ怪獣に立ち向かう![c] 円谷プロ

そして、MARVELヒーローたちが登場する“クロスオーバー展開”が実現に向けて企画中であることが明らかに。会場ではアイアンマンとキャプテン・マーベル、スパイダーマンらマーベル作品を代表する人気ヒーローたちがウルトラ怪獣との戦いに挑む姿が描かれたコンセプトアートが公開。これは特撮ファンにとってもアメコミファンにとっても目が離せないプロジェクトとなりそうだ。

アニメ「ULTRAMAN」からはTARO SUITが参上!

イベントのラストを飾ったのは、現在Netflixでシーズン1とシーズン2が配信中のアニメ「ULTRAMAN」のFINALシーズン(2023年配信)。神山健治監督と荒牧伸志監督、主題歌のプロデュースを務めたTeddyLoidが登壇し、FINALシーズンのファーストルックムービーが会場限定でお披露目された。

神山監督は「これまでのウルトラマンはビルのように巨大なスケールで戦っていましたが、今回の作品ではより人間的なスケールで描くことで、世界中の視聴者が夢中になれるようなアクションが展開されると考えています」と語り、荒牧監督は「ウルトラマンといえば、自分が幼い頃から中心的かつ伝説的なヒーローというイメージがありました。まさか自分の手で手掛けられるとは夢にも思っていませんでした」と、それぞれ本作への熱い想いを語っていく。

シーズン2で人気を誇った「TARO SUIT」の登場に会場は大熱狂!
シーズン2で人気を誇った「TARO SUIT」の登場に会場は大熱狂![c] 円谷プロ

さらにULTRAMAN、SEVEN、ACEの実写スーツ3体が登場し会場を沸かせると、サプライズとしてアニメシーズン2でも主役級の人気を誇った「TARO SUIT」も世界初登場。劇中を想起させる映像と光の演出によるダイナミックなアクションショーが繰り広げられ、大熱狂のなかでイベントは幕を下ろした。

今後ますますグローバルなかたちで拡大を続けていく「ウルトラマン」関連作。それぞれの作品から届けられる続報に注目していきたい!

文/久保田 和馬

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