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『ミニオンズ フィーバー』が北米でロケットスタート!オープニング興収1億ドルを突破

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『ミニオンズ フィーバー』が北米でロケットスタート!オープニング興収1億ドルを突破

独立記念日の祝日を含み、連休となった先週末(7月1日から3日)の北米興収ランキングは、いまやディズニーに次ぐヒットアニメーションスタジオに上り詰めたイルミネーション・エンタテインメントの最新作『ミニオンズ フィーバー』(7月15日日本公開)が堂々首位を獲得。オープニング興収1億ドルを超えるロケットスタートを切った。

「怪盗グルー」のスピンオフ「ミニオンズ」シリーズ第2弾
「怪盗グルー」のスピンオフ「ミニオンズ」シリーズ第2弾[c]2021 Universal Pictures and Illumination Entertainment. All Rights Reserved. 

『怪盗グルーの月泥棒3D』(10)から始まった「怪盗グルー」シリーズのキャラクターであり、本来の主人公であったグルーを差し置いて爆発的な人気を獲得した“ミニオン”。彼らを主人公にしたスピンオフ第2弾である本作は、初日から3日間の興収は1億701万140ドル。祝日を含めた4日間では1億2308万7240ドルを記録している。

これはオープニング3日間で興収1億1571万ドルを記録した前作『ミニオンズ』(15)にわずかに届かなかったとはいえ、イルミネーション作品歴代2位のオープニング成績で、もちろん本筋の「怪盗グルー」シリーズを遥かに凌ぐ。イルミネーション作品でオープニング興収1億ドルを突破したのは『ミニオンズ』と『ペット』(16)に続く3本目であり、最終的に興収3億ドル以上に到達することはほぼ確実だ。

批評家からは前作『ミニオンズ』を超える高評価を獲得
批評家からは前作『ミニオンズ』を超える高評価を獲得[c]2021 Universal Pictures and Illumination Entertainment. All Rights Reserved. 

比較的ローバジェットで興行的な成功作を次々と生みだすのがイルミネーションの持ち味。あとは批評面の成功が伴えば言うことはないが、アカデミー賞長編アニメーション賞にはこれまで『怪盗グルーのミニオン危機一発』(13)しかノミネートされていない。もっとも『怪盗グルーの月泥棒 3D』がエントリーした2010年は候補枠が少なく、『ペット』と『SING/シング』(16)を送りだした第89回や『SING/シング ネクスト・ステージ』(21)の第94回は強豪作がひしめき合っていたなど、とにかく相手関係に恵まれない印象だ。

批評集積サイト「ロッテン・トマト」を参照すれば、『ミニオンズ フィーバー』の批評家からの好意的評価の割合は72%、観客からは91%と『ミニオンズ』の55%と49%を大きく上回っている。前段で挙げた5タイトルは、いずれも同サイトで批評家から70%以上の好意的評価を獲得した作品。それらに引けを取らない評価を得ている本作は、アカデミー賞ノミネート圏内を充分にねらえる位置にいると考えることができ、またしても相手関係がカギとなりそう。


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【写真を見る】トム・クルーズ60歳のバースデー週末も絶好調!北米興収歴代12位、全世界興収歴代29位に浮上[c]Everett Collection/AFLO

さてほかの作品に目を向けると、まだまだ好調の『トップガン マーヴェリック』(日本公開中)は前週比87.4%の安定感ある興収で2位をキープ。北米累計興収は5億6400万ドルを突破し、北米興収歴代12位に。また海外興収も11億ドルを突破し、全世界興収の歴代29位まで急浮上。そして前週1位の『エルヴィス』(日本公開中)は前週比6割ほどの興収で3位となり、『バズ・ライトイヤー』(日本公開中)は興収1億ドルの大台を突破した。

文/久保田 和馬

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