北米興収は『ブレット・トレイン』がV2!『トップガン マーヴェリック』は2位に急浮上|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
北米興収は『ブレット・トレイン』がV2!『トップガン マーヴェリック』は2位に急浮上

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北米興収は『ブレット・トレイン』がV2!『トップガン マーヴェリック』は2位に急浮上

先週末(8月12日から14日)の北米興収ランキングはベストテン入り10作品の合計興収が5555万ドルと、2月下旬以来の低水準を記録。例年サマーシーズン明けの反動が出るのは8月最終週なので、2週間もそれを先取りしたことになる。早々に突入した閑散期、首位を飾ったのは前週初登場で1位を飾ったブラッド・ピット主演の『ブレット・トレイン』(9月1日日本公開)だ。

順調に海外興収を上乗せしている『ブレット・トレイン』。日本と韓国の興行に期待!
順調に海外興収を上乗せしている『ブレット・トレイン』。日本と韓国の興行に期待![c]Everett Collection/AFLO

『ブレット・トレイン』の2週目末の興行収入は、オープニング興収から55.4%ダウンの1340万ドル。前週も比較対象に選んだ『ザ・ロストシティ』(22)も2週目末でオープニングから半減以上のドロップとなる興収1471万ドルだったので、やはり両作はなにかと縁が深い。北米興収では同じ線路を走っている両作だが、海外興収8500万ドルだった『ザ・ロストシティ』に対し、『ブレット・トレイン』はすでに海外興収6000万ドルに到達。これから公開が控える韓国と日本での成功に期待がかかるところだ。


【写真を見る】公開12週目でも勢いは衰えず!『トップガン マーヴェリック』が再び上昇気流へ
【写真を見る】公開12週目でも勢いは衰えず!『トップガン マーヴェリック』が再び上昇気流へ[c]Everett Collection/AFLO

2位以下の作品はいずれも3日間興収1000万ドルを下回ったが、それがかえって接戦ムードに拍車をかける。とりわけ注目すべきは、公開12週目にして2位に急浮上を果たした『トップガン マーヴェリック』(日本公開中)だ。ほかの作品が前週から興収を落とす通常通りの推移を見せるなか、同作だけは前週比100.2%をキープ。北米累計興収は6億7300万ドルを突破し、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)超えのカウントダウンがすでに始まっている。

そんな『トップガン マーヴェリック』だが、8月23日(月)から北米圏でのPVODリリースがついにスタートする。「indiewire」などの報道によれば、事前レンタルの段階でiTunesのランキング第4位に入るなど予想通り反響は大きく、それが劇場興収にどのような影響をもたらすのかに注目が集まっている。先週PVODデビューした『エルヴィス』(日本公開中)は劇場公開も順調で(8月16日のプレスリーの命日には少しだけ興収が伸びていた)、コロナ禍のはじめ頃に大きく取り沙汰された「シアトリカル・ウィンドウ」の問題は、おおむね順調に劇場と配信の共存の道を辿っていると考えることができよう。

製作40周年を迎えた『E.T.』の再上映もスタート!
製作40周年を迎えた『E.T.』の再上映もスタート![c]Everett Collection/AFLO

ほかの作品に目を向けてみると、A24映画『Bodies Bodies Bodies』は拡大公開に成功し8位にランクアップ。13位には40周年を迎えた『E.T.』(82)のリバイバルがランクイン。20位には湯浅政明監督の『犬王』(日本公開中)がランクインし、批評家や観客からの評価も上々。アカデミー賞レース参戦に向けて悪くないスタートを切ったようだ。

文/久保田 和馬

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