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『ドラゴンボール超』最新作が23年ぶりの快挙!『ミュウツーの逆襲』以来の“北米初登場1位”に

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『ドラゴンボール超』最新作が23年ぶりの快挙!『ミュウツーの逆襲』以来の“北米初登場1位”に

先週末(8月19日から21日)の北米興収ランキングは、「ドラゴンボール」の劇場版最新作となる『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』(日本公開中)が栄えある“北米初登場1位”を獲得。これは、日本のアニメ映画としては『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(98)が北米公開された1999年11月以来およそ23年ぶりの快挙だ。

超戦士たちが日本アニメ映画の歴史を切り拓く!
超戦士たちが日本アニメ映画の歴史を切り拓く![c]バード・スタジオ/集英社 [c]「2022 ドラゴンボール超」製作委員会

3018館という大規模で公開され、初日から3日間で興収2110万ドルを売り上げた『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』。最終興収3000万ドルを突破した前作の『ドラゴンボール超 ブロリー』(18)は、最初の週末興収981万ドル。とはいえこちらは水曜日公開だったこと(初日から初週末も含めた5日間では2023万ドルの興収を記録していた)、上映館数が1238館だったため、今回の『スーパーヒーロー』の興行成績と比較するのは少々難しい。

オープニング興収だけで比較すれば2021年4月に北米公開を迎え初登場2位、2週目に史上2作品目の北米1位を獲得した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)の2123万ドルと同水準だが、こちらも上映館数が1614館と倍近い差がある。今年春に公開された『劇場版 呪術廻戦0』(21)は2286館で1481万ドルスタート。1館あたりのアベレージで比較すれば、『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』は500ドルほどそれを上回ったことになる。いずれにせよ、これらの作品や「僕のヒーローアカデミア」など、「少年ジャンプ」漫画を原作としたアニメ映画が立て続けにハリウッドと“戦える”コンテンツになっていることは注目に値する。


同じクランチロール配給の『呪術廻戦0』を超えるシアターアベレージを樹立
同じクランチロール配給の『呪術廻戦0』を超えるシアターアベレージを樹立[c]バード・スタジオ/集英社 [c]「2022 ドラゴンボール超」製作委員会

『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の配給を務めたクランチロールは、ソニー傘下の企業で2022年3月にファニメーション(『無限列車編』や「僕のヒーローアカデミア」の劇場配給を担っていた)と統合。いきなり『呪術廻戦0』をヒットに導き、今回の快挙を達成。先日報道されたように、同社は新海誠監督の新作『すずめの戸締まり』(11月11日日本公開)の配給権も獲得している。今後は興行面のみならず賞レースなどでも存在感を見せつけてくれることだろう。

2位に初登場したのはイドリス・エルバ主演の『ビースト』(9月9日日本公開)。前週まで2週連続1位に君臨していた『ブレット・トレイン』(9月1日日本公開)は3位に後退。公開13週目の『トップガン マーヴェリック』(日本公開中)は4位となったが、週間興収ではいまだに1000万ドルをキープ。史上6作目の北米興収7億ドル突破、『ブラックパンサー』(18)超えがいよいよ見えてきており、アカデミー賞レース参戦への気運が本格的に高まりを見せているようだ。

【写真を見る】伝説のホラー映画13年ぶりの続編が登場!あの不気味な子役が同じ役柄でカムバック
【写真を見る】伝説のホラー映画13年ぶりの続編が登場!あの不気味な子役が同じ役柄でカムバック[c]Everett Collection/AFLO

惜しくもベストテン入りはならなかったが、12位には『エスター』(09)の13年ぶりの続編となる『Orphan: First Kill』がランクイン。前作でエスター役を演じた子役イザベル・ファーマンの続投が話題を呼んでいる同作は、ホラーファンに愛される「ダーク・キャッスル・エンタテインメント」にとって久々のメジャースタジオ配給のホラー映画。批評家からの反応もまずまずで、さらなる続編の可能性も示唆されている。

文/久保田 和馬

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