なぜここまで愛される?劇場版『うたの☆プリンスさまっ♪』はアイドルアニメの枠に収まらない“ライブ映画”だ|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
なぜここまで愛される?劇場版『うたの☆プリンスさまっ♪』はアイドルアニメの枠に収まらない“ライブ映画”だ

コラム

なぜここまで愛される?劇場版『うたの☆プリンスさまっ♪』はアイドルアニメの枠に収まらない“ライブ映画”だ

個性豊かなアイドルとの学園生活や芸能活動を楽しむ恋愛アドベンチャーゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」。ゲームに始まりCDやアニメなど次々にメディア展開され、劇場版2作目となる『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』(公開中)も公開されるなど、その勢いはとどまるところを知らない。なぜ「うたの☆プリンスさまっ♪」はここまで愛されるのか。作品の魅力と共に、アイドルアニメの枠に収まらない“ライブ映画”としての魅力にも着目したい。

アイドル「ST☆RISH」の単独ライブを劇場で

同タイトルの恋愛アドベンチャーゲームを原作とする「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」シリーズ。4シリーズにわたるテレビアニメ放映を経て、2019年には劇場版1作目の『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』(以下、『マジLOVEキングダム』)が公開。“ライブのみ”の構成が大きなインパクトを与えると同時に没入感を演出し、劇場に繰り返し足を運ぶファンも続出するなど大ヒットを記録した。

2作目となる『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』(以下、『マジLOVEスターリッシュツアーズ』)も1作目と同様にライブを主軸としており、タイトルの通り「音楽で世界を旅する」をコンセプトとしたライブ構成だ。

“キスよりすごい音楽”を味わう「うたの☆プリンスさまっ♪」


「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」シリーズは、作曲家を目指す主人公と、アイドルを目指す男子たちとの学園生活や芸能生活を描く恋愛アドベンチャーゲームが原作だが、アイドルたちが向き合う「音楽」に対するこだわりを随所に感じられるのが大きな特徴でもある。さらに、「マジLOVE1000%」をはじめとするテレビアニメ主題歌の話題性や、アイドルのソロ曲が軒並みチャート上位にランクインするなど、アイドルソングとしてのクオリティの高さもポイント。現在でも継続して楽曲制作が行われており、『マジLOVEスターリッシュツアーズ』でも新曲が用意されている。

また、アイドルたちの「実在感」の強さも、作品の人気を支える大きな要因だ。メンバーがSNSを更新していたり、自筆のメッセージカードやサインなどもあり、同じ世界を生きているという感覚を味わうことができるのだ。


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