役者歴17年、小野花梨が明かす女優としての抱負「困った時のピンチヒッターと言われる存在に」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
役者歴17年、小野花梨が明かす女優としての抱負「困った時のピンチヒッターと言われる存在に」

インタビュー

役者歴17年、小野花梨が明かす女優としての抱負「困った時のピンチヒッターと言われる存在に」

子役からキャリアをスタートし、現在24歳にして、役者歴17年のキャリアを誇る小野花梨。近年、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」でのヒロインの親友役や、『ハケンアニメ!』での天才アニメーター役などで好演。さらなる注目を浴びている彼女が、最新主演映画『ほどけそうな、息』(公開中)では、傷ついた子どもたちを救うために奔走する児童福祉司、カスミという難役に挑んでいる。

児童福祉司のリアルな姿を映しだす『ほどけそうな、息』
児童福祉司のリアルな姿を映しだす『ほどけそうな、息』[c]2022「ほどけそうな、息」製作委員会

「役のプライベートな部分も深く掘り下げて膨らませることで、愛されるキャラになると思う」

児童相談所で働く複数の児童福祉司への取材を行い、実話をベースに製作された本作。新卒で児童相談所に入職して2年目の児童福祉司、カスミ(小野)は、仕事の進め方に疑問を持ちながらも、職務を全うすべく奮闘していた。そんななか、ネグレクトの疑いで一時保護された9歳の女の子、ヒナを受け持つことに。カスミはヒナと彼女の両親に懸命に向き合おうとする。

今回役作りのため、小野が参考にしたのは、小澤雅人監督自らが児童相談所の職員に取材したものを集めた膨大な資料だった。「事例や電話応対のマニュアルだけでなく、“両手を使えるようリュックでなければならない”“すぐ走れるようスニーカーでなければいけない”“相手に心を開いてもらえるよう控えめな服装でなければいけない”といった、日常での注意事項についても、事細かく書かれていたんです」と、監督の徹底したリサーチ力に驚かされたとのこと。

小野花梨が役作りにおいて、大切にしているポイントは?
小野花梨が役作りにおいて、大切にしているポイントは?撮影/黒羽政士

そんななか、小野がカスミを演じるうえで大切にしたのは、児童相談所の職員でありつつ、社会人2年目の普通の女の子であることだった。「彼女のどこか不安定な部分だったり、家族や彼氏と一緒にいるプライベートな部分も、ちゃんと表現すること。それによって、カスミの人生の一部を切り取るようなお芝居ができるんじゃないかと思いました。その感覚は、『ハケンアニメ』で演じた並澤和奈と似ていました。いくら天才的な画を描くことができる子でも、日常生活があって、趣味嗜好があるわけで、そこを深く掘り下げて膨らませることで、愛されるキャラになると思ったんです。例えば、どこかぎこちないデートのシーンとかで(笑)」と、真っすぐな瞳で自身の演技プランについて語る。


撮影現場に実際の児童相談所の職員も参加
撮影現場に実際の児童相談所の職員も参加[c]2022「ほどけそうな、息」製作委員会

また、『ほどけそうな、息』には制作スタッフのほか、エキストラとして、実際の児童相談所の職員が参加していた。「なにかわからないことがあれば、すぐにお聞きできるような、とても恵まれた環境でした。また、小澤監督も私たち演者と話し合うことで、撮り方を決めたり、セリフを変えたり、現場で柔軟に対応される方でした」と、撮影時の様子を振り返る。完成した作品を観て、「児童だけではなく、親御さんとも対面するなど、これまで知らなかった児童相談所のリアルを見ることができる作品だと思います」と語る小野だが、特に印象的だった監督の言葉があるという。「“加害者は被害者の側面でもある”という言葉です。加害者になってしまうには、いろんな理由があるわけで、そこに目を向けなければ、この問題を解決することは難しいと感じました。皆さんもそこにも注目して観ていただきたいですね」と、柔らかな笑顔を見せた。

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