特集上映第1弾はゴダール！本格カフェ併設の新形態映画館「Stranger」が墨田区菊川に誕生

9月16日(金)より、東京都墨田区菊川に新しい映画館「Stragner(ストレンジャー)」がオープン。ネット配信での映画鑑賞が浸透するなか、「いまこそ映画館をアップデートするとき！」という考えのもと、新しい体験を生み出せる映画館が誕生。オープン前日の15日には、メディア向けの内覧会が開催された。

「Stranger」が目指すのは、現代的にアップデートされた映画鑑賞体験を生みだすこと。これまでの映画館は「映画を観る」という体験に特化したサービス提供をしてきたが、「Stranger」は映画を「知る」「観る」「論じる」「語り合う」「繋がる」という5つの体験をセットで提供する映画鑑賞体験の新スタイルを目指すという。

座席数は49席のとても小さな映画館。「Stranger」は従来のミュージアム型(静かに作品を鑑賞できる環境づくりに特化したサービスを提供するスタイル)ではなく、ギャラリー型の映画館を目指している。ギャラリー型とは、作品を鑑賞するだけでなく、作品についてキュレーターから情報を聞いたり、作品について気軽に意見を交わし合ったり、作品以外にも関心のある情報をシェアしあったりと、集まる人たちが情報や視点を共有しコミュニケーションできる空間サービスを提供していく。

「Stranger」はクラウドファウンディングにて応援を募り(9月30日まで実施中)、動きだしたプロジェクト。プロジェクトの主催は2011年創業のブランディングデザイン会社、アート＆サイエンス株式会社が担っている。本デザイン会社の代表は、デザイン会社に転身する前は、映画館、映画配給会社、映画情報メディア、さらに映画制作現場という映画業界のほぼすべての領域を経験してきたユニークな経歴の持ち主。そんな代表が作る映画とデザインを融合させた新しいスタイルの映画館とあって、業界からの注目度も高い。そのほか、書籍ディレクション、刺繍作家、アパレルの店舗マネージャー、ミニシアタースタッフなどさまざまな経歴のスタッフが集まり、ひと味違う映画館の立ち上げに参画している。

「Stranger」の特徴はカフェ併設型映画館。映画館利用者だけでなく、カフェ単体での利用も可能。本格的なエスプレッソマシーンを導入し、コーヒー豆は群馬県前橋市のスペシャルティコーヒー焙煎所兼スタンドSHIKISHIMA COFFEE FACTORYより仕入れ、こだわりのコーヒーはもちろん、コーヒーを使ったユニークなメニュー「シグニチャードリンク」も季節ごとに提供されるので、コーヒー好きからも注目を集めそうだ。