中村文則原作映画の特集など多彩なラインナップ!「京都国際映画祭2022」の注目ポイントをまとめて紹介|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
中村文則原作映画の特集など多彩なラインナップ!「京都国際映画祭2022」の注目ポイントをまとめて紹介

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中村文則原作映画の特集など多彩なラインナップ!「京都国際映画祭2022」の注目ポイントをまとめて紹介

今年で9回目の開催となる「京都国際映画祭2022」が、10月15日(土)と10月16日(日)に開催(映画・アートのオンライン配信は、一部コンテンツを除き10月10日午前10時より配信中)。「映画もアートもその他も全部」をキーワードに、今年も「映画」「アート」「イベント」の3つのカテゴリから、リアルとオンラインのハイブリッドで行われる本映画祭。今年注目の上映作品&上映企画を紹介していこう。

芥川賞作家・中村文則の世界を一気に味わう!

中村のデビュー作を映画化した『銃』
中村のデビュー作を映画化した『銃』[c]吉本興業

2017年の五社英雄監督、2018年と2019年の深作欣二監督、そして2020年の大林宣彦監督と、日本映画を代表する監督たちの特集上映を行ってきた京都国際映画祭。今年は“原作”にスポットライトを当て、デビュー20周年を迎えた小説家の中村文則を特集。中村が原作や原案務めた6作品を、会場&オンラインで一挙に上映していく。

『銃』の舞台挨拶には原作者の中村もリモート登壇予定
『銃』の舞台挨拶には原作者の中村もリモート登壇予定[c]吉本興業

10月15日にヒューリックホール京都で上映されるのは、『百円の恋』(14)の武正晴監督が村上虹郎を主演に迎えた『』(20)。中村のデビュー作であり、新潮新人賞を受賞した同名小説を映画化した本作は、河川敷で拾った一丁の銃に支配されていく大学生の姿を、ノワール調の映像表現で描く。上映の際には武監督と奥山和由プロデューサー、そして又吉直樹が登壇する舞台挨拶も開催。原作者である中村もリモート登壇が予定されており、どんなトークが繰り広げられるのか注目だ。

中村文則原作映画特集では、オンラインと会場で計6作品が一挙に上映
中村文則原作映画特集では、オンラインと会場で計6作品が一挙に上映[c]2018 映画「去年の冬、きみと別れ」製作委員会

また、映画祭の開幕に先行して10月14日(金)には、岩田剛典が主演を務めた『去年の冬、きみと別れ』(18)がヒューリックホール京都で無料上映。ほかにも柳楽優弥主演の『最後の命』(14)、桃井かおりが主演と監督を務めた『火 Hee』(16)、玉木宏が主演を務めた『悪と仮面のルール』(18)、そして中村自ら脚本にも参加した野心作『銃2020』(20)の4作品が、10月16日の23時59分までオンラインで配信されている。

「沖縄国際映画祭」で好評を博した注目作が沖縄県外初上映!

今年4月に本土復帰50年を迎えた沖縄で開催された「島ぜんぶでおーきな祭 第14回沖縄国際映画祭」との連携企画として、沖縄の歴史や文化を感じることができる4作品が上映。聖飢魔IIやX JAPANに影響を与えた沖縄の伝説的ロックバンド「紫」に迫るドキュメンタリー映画『紫 MURASAKI 〜伝説のロック・スピリッツ〜』と、沖縄の伝統的歌舞劇「組踊」を新しい切り口で映像化するプロジェクトの『シネマ組踊 「孝行の巻」』は、沖縄県外初上映となる。

沖縄国際映画祭との連携企画も!
沖縄国際映画祭との連携企画も![c] ステージサポート沖縄


また、京都国際映画祭発祥の名物イベントである「活弁でGO!」が今年も開催。活動弁士と芸人がタッグを組んでの活弁上映や会場で即興で行う活弁チャレンジなど、サイレント&クラシック映画の新たな楽しみ方を提案するこのイベント。活動弁士の片岡一郎や大森くみこに加え、こがけん、おいでやす小田、すゑひろがりずらが登壇し、鋭意製作進行中の新作活弁映画『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』とコラボレーションを果たす。

さらに特別招待作品には、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのルー・リードとジョン・ケイルが、友人のアンディ・ウォーホル追悼のために行なった伝説の無観客ライブを記録し、昨年オリジナルネガから復元されたドキュメンタリー映画『ソングス・フォー・ドレラ 4Kレストア版』が、10月28日(金)の劇場公開に先駆けて上映。そのほかにも日本未公開の中国作品など、多彩なラインナップが上映される。

■京都国際映画祭2022
日程:10月15日(土)~16日(日)
場所:よしと祇園花月、ヒューリックホール京都、京都市京セラ美術館、六角堂・池坊ビル、京都大学防災研究所ほか
※10月14日(金)先行上映開始
※先行しての企画・オンライン上映・展示あり
URL:https://kiff.kyoto.jp/

■小説家中村文則原作映画特集
『銃』:10月15日(土)ヒューリックホール京都で上映
『去年の冬、きみと別れ』:10月14日(金) ヒューリックホール京都で無料上映
『銃2020』『火Hee』『悪と仮面のルール』『最後の命』:10月16日(日)23:59までオンライン上映

関連作品

  • ソングス・フォー・ドレラ 4Kレストア版

    3.7
    10
    ヴェルヴェット・アンダーグラウンドがアンディ・ウォーホル追悼のため21年ぶりに共演したライブ映像を復元
  • 銃 2020

    2.7
    461
    作家、中村文則のデビュー作を原作とした2018年公開の『銃』を新たな視点で映画化
    Amazon Prime Video
  • 3.3
    233
    偶然手にした銃に魅了され心を支配されていく主人公を描いた中村文則の小説を映画化
    Amazon Prime Video
  • 去年の冬、きみと別れ

    4.5
    1300
    芥川賞作家・中村文則による同名小説を岩田剛典主演で映画化した純愛サスペンス
    Amazon Prime Video U-NEXT
  • 悪と仮面のルール

    3.8
    330
    愛する少女を守るため父を殺し、顔と名を捨てた男を描いた中村文則の原作小説を映画化
    Amazon Prime Video U-NEXT Hulu
  • 火 Hee

    -
    0
    桃井かおり監督&主演、放火を犯した娼婦が呪われた生涯を独白する様を描く
    Hulu
  • 最後の命

    3.8
    2
    芥川賞作家・中村文則の同名小説を映画化したミステリー
    Amazon Prime Video U-NEXT Hulu