寺山修司没後40年、挑戦的ドキュメンタリーがリブート『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』特報映像に映し出された現代の日本とは?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
寺山修司没後40年、挑戦的ドキュメンタリーがリブート『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』特報映像に映し出された現代の日本とは?

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寺山修司没後40年、挑戦的ドキュメンタリーがリブート『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』特報映像に映し出された現代の日本とは?

寺山修司が構成を担当し、物議をかもした1967年放送のTBSドキュメンタリーを半世紀ぶりにリブートする『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』。本作が、寺山没後40年となる2023年の2月24日(金)より公開されることが決定。あわせて、特報映像が解禁となった。

サブカルチャーの先駆者として知られる劇作家の寺山修司が構成を担当し、「日の丸の赤はなにを意味していますか?」、「あなたに外国人の友だちはいますか?」、「もし戦争になったらその人と戦えますか?」と街ゆく人々に挑発的なインタビュー行ったドキュメンタリー作品を、現代に蘇らせる本作。「現代に同じ質問をしたら、はたして?」 という思いから、本作が初ドキュメンタリーとなるドラマ制作部所属、28歳の佐井大紀が街頭でインタビューを敢行。1967年と2022年の2つの時代における「日本」や「日本人」の姿を対比させる作品となった。

解禁となった特報映像では、街ゆく人々に“日の丸”に関する質問を繰り出す、2つの時代のインタビュー映像が映し出されている。真摯に答える人がいれば、いらだちを見せる人など、多種多様な日本と日本人の姿が、過去、現代にわたって浮き彫りになっている。炎上必至の質問への、インタビュー対象者の生々しい表情や戸惑いが、鮮明に捉えられており、「国家」とは何なにかを考えさせられる映像となっている。


「国家」の形を追い続けた寺山修司が、このドキュメンタリーに込めた本当の狙いとはなんだったのだろうか?寺山没後40年の2023年にぜひ、この映像実験ドキュメンタリーを目撃したい。

文/鈴木レイヤ

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