北米は早くもクリスマスシーズンが到来!V4達成の『ブラックパンサー』に、異色クリスマス映画が迫る|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
北米は早くもクリスマスシーズンが到来!V4達成の『ブラックパンサー』に、異色クリスマス映画が迫る

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北米は早くもクリスマスシーズンが到来!V4達成の『ブラックパンサー』に、異色クリスマス映画が迫る

先週末(12月2日から4日)の北米興収ランキングは、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(日本公開中)が首位を守り切り、4週連続でNo.1を獲得。公開からのV4は2022年公開作としては初めてのことで、コロナ禍の映画館再開後としては『TENET テネット』(20)、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(21)、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(21)に続く4作目となる。

累計興収4億ドル突破が目前に迫った『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
累計興収4億ドル突破が目前に迫った『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』[c]Everett Collection/AFLO

『~ワカンダ・フォーエバー』の“ポスト・サンクスギビング(感謝祭直後の週末)”週末3日間の興行収入は1754万ドルと、昨年の同週に首位に立った『ミラベルと魔法だらけの家』(21)の興収1300万ドルを上回る数字。その『ミラベル〜』にとってポスト・サンクスギビングは公開2週目。コロナ禍前、同じようにポスト・サンクスギビングに公開2週目を迎えた『リメンバー・ミー』(17)は興収2700万ドル、翌年の『シュガー・ラッシュ2』(18)も興収2500万ドルと、いずれも大きく興収を落としていた。

それらを踏まえれば、公開4週目の『~ワカンダ・フォーエバー』は、前週比の61.5%ダウンという大幅な下落が見られたものの悲観する内容ではない大健闘と判断できる。最終興収7億ドルを突破した前作ほどの大きなインパクトはないとはいえ、週末時点での累計興収は3億9367万ドル。次週末には興収4億ドル突破も確実となっており、単に相手に恵まれただけのV4ではないといえよう。


【写真を見る】サンタクロースを待っていたのは武装集団!?異色クリスマス映画が批評家からも好評
【写真を見る】サンタクロースを待っていたのは武装集団!?異色クリスマス映画が批評家からも好評[c] 2022 Universal Studios. All Rights Reserved.

そんな『~ワカンダ・フォーエバー』に迫る数字を叩き出し、惜しくも2位スタートとなったのは、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のデヴィッド・ハーバーが主演を務めた『バイオレント・ナイト』(2023年2月3日日本公開)。サンタクロースがプレゼントを届けに行った大豪邸で武装集団と鉢合わせしてしまうという、なんともユニークな発想のアクション映画だ。R指定のジャンル映画でありながらも、批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば批評家の72%から好意的評価を得ており、観客からも概ね好評。

また6位にはアメリカで定番のクリスマスソング「I Heard the Bells on Christmas Day」の詩を手掛けた詩人ヘンリー・ワーズワース・ロングフェローを描いた『I Heard the Bells』がランクイン。こちらも「ロッテン・トマト」によれば、観客の98%から好意的評価を集める熱烈な支持を獲得。12月に入って早速ホリデーシーズン向け映画が登場したわけだが、好対照な2作品共に良いスタートを飾ったのではないだろうか。

伝記映画『I Heard the Bells』は6位に初登場!
伝記映画『I Heard the Bells』は6位に初登場![c]Everett Collection/AFLO


文/久保田 和馬

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