新星・瀧内公美を高良健吾が誤解「すごく闇が深い人だと思った」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
新星・瀧内公美を高良健吾が誤解「すごく闇が深い人だと思った」

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新星・瀧内公美を高良健吾が誤解「すごく闇が深い人だと思った」

『ヴァイブレータ』(03)や『さよなら歌舞伎町』(15)の廣木隆一監督が、自身の処女小説を映画化した『彼女の人生は間違いじゃない』(7月15日公開)の完成披露試写会が、6月12日にヒューマントラストシネマ渋谷で開催。瀧内公美、光石研、高良健吾、柄本時生、廣木隆一監督が舞台挨拶に登壇し、瀧内たちは和気あいあいとクロストークした。

瀧内はオーディションでヒロインの座を勝ち取った当時をこう振り返る。「自分の力を信じてなくて、ダメだ、実家に帰りたいと思っていた時期に、監督に選んでもらえ、そこから監督にゆだねて、自分でも考え抜こうと思いました」。

瀧内は廣木監督について「厳しくて怖いと聞いてたんですが、眼差しも言うことも優しかったです。自分のいらないものを全部とられていき『その場にいればいいでしょ』と言っていただいたことが本当に大きくて」と感謝する。

廣木監督は「そのまま実家に帰った方が幸せだったかも」とちゃかすと、瀧内は大笑いする。父親役の光石も「本当に頑張ってました」と、瀧内を称えた。

高良は瀧内についてこうコメント。「現場では『ちびまるこちゃん』でタラーッとしてる子みたいな感じでした。でも、試写会が終わった後はすごい笑顔で、やつれていたのも戻っていたから、ああ良かったなと。すごく暗い闇が深い人だと思っていたけど、実が違ったのでほっとしました」。

『彼女の人生は間違いじゃない』の舞台は東日本大震災から5年経った福島と東京。主演の瀧内は、福島の仮設住宅に父親と住みながら、週末は高速バスで東京へ趣き、円山町でデリヘルのアルバイトをするみゆき役で体当たり演技を見せた。

福島出身の廣木監督は「熱い思いは映画の中に全部入れました。福島という限定ではなく、いまの日本のどの場所に暮らしていてもありうる状況。キャストもスタッフも熱い気持ちでやったので、絶対に届くはずです」と力強く締めくくった。【取材・文/山崎伸子】

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