今年も「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」が9月に開催!コンペティションも応募受付開始
今年で第45回を迎える「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」が、9月9日(土)から9月23日(土・祝)にかけ、東京、京橋の国立映画アーカイブにて開催されることが決定。メインプログラムとなる自主映画のコンペティション「PFFアワード2023」の応募受け付けは、本日2月1日(水)よりスタートする。
「PFFアワード」は、応募作品の長さやジャンル、応募者の年齢、国籍などの制限は一切なく、短編から長編まで、実写ドラマやアニメーション、ドキュメンタリーなどあらゆる作品が応募できる、世界で最も自由なコンペティションだ。“映画監督への登竜門”として知られ、1977年のスタートからこれまでに、黒沢清、塚本晋也、李相日、タナダユキ、岨手由貴子、石井裕也など、170名を超えるプロの映画監督を輩出してきた。
近年、「PFFアワード」に入選した作品の劇場公開も相次いでおり、昨年は2021年の入選作から『ばちらぬん』、『愛ちゃん物語・』、『距ててて』の3作品が公開され、今年も「PFFアワード2022」グランプリ受賞作『J005311』が4月22日(土)より東京、ユーロスペースほか全国順次公開が決定している。また、「PFFアワード2017」でグランプリを受賞した、清原惟監督による第26回PFFスカラシップ作品『すべての夜を思いだす』が、第73回ベルリン映画祭フォーラム部門に正式出品が決定するなど、PFFアワードをきっかけに若い映画人たちの躍進が続いている。
また、今年は『ファミリア』(公開中)、『そして僕は途方に暮れる』(公開中)、『あつい胸さわぎ』(公開中)、『#マンホール』(2月10日公開)、『銀河鉄道の父』(5月5日公開)、『波紋』(初夏公開)、『キングダム 運命の炎』(7月28日公開)、など、入選監督の新作も続々と劇場公開される。
デジタル機器の発達により、スマホで撮影された作品も年々増加するなど、映画制作がより手軽になってきたなか、PFFでは一昨年より、高校生や中学生からの応募を奨励すべく、応募料3,000円のところ、2004年4月1日以降生まれの監督は1,000円に割引になる、18歳以下の監督を対象にした出品料割引「U-18割引」を実施。入選、落選の結果に関わらず、審査を担当するセレクション・メンバーによるコメントも可能な限り行なっている。昨年は全応募作へのコメント執筆を達成し、これらのフィードバックは、応募者から好評を博しているようだ。ぜひこの未来につながる新たな挑戦「PFFアワード」に、ふるってご応募してみてはいかがだろうか。
文/山崎伸子
※『愛ちゃん物語・』の「・」はハートマークが正式表記