MCUフェーズ5の開幕は“IMAX推し”!『アントマン&ワスプ:クアントマニア』で量子世界にトリップ|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
MCUフェーズ5の開幕は“IMAX推し”!『アントマン&ワスプ:クアントマニア』で量子世界にトリップ

コラム

MCUフェーズ5の開幕は“IMAX推し”!『アントマン&ワスプ:クアントマニア』で量子世界にトリップ

映画史上最小級のヒーローとして親しまれているアントマン。身長わずか1.5cm、サイズはもちろんその性格もあまりに普通な“庶民派ヒーロー”の活躍を描く、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)最新作『アントマン&ワスプ:クアントマニア』が本日より公開!思いがけない事故により、愛する家族もろとも量子の世界に取り込まれてしまう本作。デジタルIMAXカメラも撮影に使用された、あらゆる常識が通用しない異世界での大冒険は、臨場感あふれるIMAXで味わうための作品といえるだろう。本コラムでは、IMAXだからこそより堪能できるポイントを紹介していく。

子煩悩なアベンジャーズ“最小ヒーロー”

まずはアントマンとは何者か、改めて振り返ってみたい。アントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)は、どこにでもいる平凡な中年男。しかし彼は、窃盗罪で逮捕され家族や職を失い、人生の崖っぷちに立たされていた。ところが、あらゆるセキュリティを突破する潜入能力が、ハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)の目にとまり、彼が開発した身体のサイズを変えられるアントスーツを着てアントマンとして活躍することになったのだ。

スーツの力で1.5cmから約20mまで変幻自在(写真は『アントマン』)
スーツの力で1.5cmから約20mまで変幻自在(写真は『アントマン』)『アントマン』ディズニープラスで配信中[c]2023 Marvel

正義や平和より愛する娘キャシー(キャスリン・ニュートン)との平穏な暮らしを大切にするアントマンだが、その特性を求められアベンジャーズのミッションにもたびたび参加。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)では、アベンジャーズすら敗北した“ラスボス”サノス打倒の突破口を切り開くなど、一見間の抜けた感じがありながら実は頼れるヒーローなのだ。そして、誰にも気づかれずに行動できる1.5cmから、ビルを見下ろせる約20mの高さまで変幻自在な活躍を見せる「アントマン」シリーズは、IMAXに最適なアトラクション型ヒーロー映画なのである。

人間の常識がまったく通用しない量子世界
人間の常識がまったく通用しない量子世界[c]Marvel Studios 2023

そんなアベンジャーズの重要なメンバーであるにもかかわらず、アントマンであること以外は“普通”が魅力的なスコットは、本作ではキャシーやホープらと共に最高に幸せな日々を過ごしていた。しかし、キャシーが開発した"ある装置"の暴走によって、スコット、キャシー、ホープ、さらにはホープの両親であるハンク、ジャネット(ミシェル・ファイファー)と共に未知の領域である量子世界に引きずり込まれてしまう。

サノスをも上回る強敵、征服者カーンが待ち受ける!
サノスをも上回る強敵、征服者カーンが待ち受ける![c]Marvel Studios 2023

IMAXの巨大スクリーンで、誰も見たことのない“量子世界”に飛び込む!

アントマン役のポール・ラッドは「劇場で観てほしい。観客は目の前の信じられない映像に夢中になるだろうね」と、本作で描かれる量子世界について語っている。この不思議な世界を、IMAXの大スクリーンに映しだされる細部までシャープかつクリアな映像や、豊かな色彩表現で体験することよって、より本作の世界観に没入できるだろう。

IMAXだからこそ堪能できる大迫力な戦闘シーンも注目!
IMAXだからこそ堪能できる大迫力な戦闘シーンも注目![c]Marvel Studios 2023

前2作を手掛けたペイトン・リード監督が、本作でIMAXを導入した理由に上げているのが「見たこともない“量子世界”に観客を連れて行くため」。見せ場となるシチュエーションは、現実世界など通常のシーンに比べ26%広いIMAXフォーマットで描写。縦横比1:2.35のワイドスクリーンが縦方向に拡張し、視界を覆う1:1.90の鮮明な画面になると、原子より小さい量子世界に迷い込んだ気分が味わえる。

【写真を見る】比較するとこれだけ違う!最大26%増の「FILMED FOR IMAX」による映像世界!
【写真を見る】比較するとこれだけ違う!最大26%増の「FILMED FOR IMAX」による映像世界![c]Marvel Studios 2023 [R] IMAX CORP.

そしてサウンドデザインもIMAXで体感すべきポイントだろう。「アントマン」シリーズは日常の生活音をパニック映画のように大音響で響かせたり、サイズの変化を音の移動によって表現したりと視覚に負けず音響面も綿密に組み立てられていた。量子の世界を舞台にした本作では、生物や鉱物など物質の境界が曖昧な環境音や不可解な現象、そして奇妙な住人たちが発する音声など凝った効果音が異世界感をいっそう盛り上げる。高度にチューニングされたIMAXのサウンドシステムなら、未知の世界を彩るささいな環境音から、サイズを自在に変化しながら壮大なバトルを繰り広げるクライマックスの大音量まで鮮明に味わうことができる。

「アントマン」シリーズ史上最大の戦いが始まる…
「アントマン」シリーズ史上最大の戦いが始まる…[c]Marvel Studios 2023


『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は、「アントマン」シリーズ第3弾であると同時に、MCUの新たなフェーズ「フェーズ5」の第1作に位置づけられた重要な作品でもある。かつてないビジュアルやサウンドのデザイン、ラージフォーマットを前提とした画作りなど、IMAXでこそ真価が味わえる1本だ。ぜひ劇場へ足を運び、未知なる映像を味わってほしい!

文/神武団四郎


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