緑川光『グリッドマン ユニバース』公開に「感無量です!」不安だったアフレコ&監督の言葉を振り返り涙|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
緑川光『グリッドマン ユニバース』公開に「感無量です!」不安だったアフレコ&監督の言葉を振り返り涙

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緑川光『グリッドマン ユニバース』公開に「感無量です!」不安だったアフレコ&監督の言葉を振り返り涙

映画『グリッドマン ユニバース』の初日舞台挨拶が3月24日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、緑川光(グリッドマン役)、広瀬裕也(響裕太役)、宮本侑芽(宝多六花役)、榎木淳弥(麻中蓬役)、若山詩音(南夢芽役)、雨宮哲監督が登壇。30年前に放送された特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」でもグリッドマンを演じていた緑川が、劇場版の公開に「感無量です」と熱っぽく語った。

『グリッドマン ユニバース』のメンバーが笑顔で手を振った
『グリッドマン ユニバース』のメンバーが笑顔で手を振った

『シン・ウルトラマン』(22)の円谷プロダクションが、『プロメア』(19)のTRIGGERとともに贈る本作。特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」を原典に据え、テレビアニメ化された「SSSS.GRIDMAN」と「SSSS.DYNAZENON」のキャラクターや世界観がクロスオーバーを果たした、完全オリジナルの劇場版最新作となる。

グリッドマン役の緑川光
グリッドマン役の緑川光

万雷の拍手を浴びながら登場した緑川は、初日を迎えられて「うれしい」と晴れやかな笑顔。「いまでこそ、この会場にたくさんの方が映画を観に来てくださって、それぞれの劇場でも中継も観てくださっている方がいる。30年前では考えられない。『グリッドマン』のワールドって、新宿の寂しいスタジオのブースくらいのエリアだった。それがこんなに広がった。感無量以外ない」と本シリーズが想像以上の広がりを見せたと語ると、会場からも大きな拍手が上がった。

麻中蓬役の榎木淳弥
麻中蓬役の榎木淳弥

榎木は、「従兄妹の安済知佳とも、初メインで共演ができた。そういう意味でも思い出深い作品」と飛鳥川ちせ役の安済との共演もうれしいものになったと告白。「グリッドマンチームとも、何人かとは一緒にアフレコができた」と喜びながら、「『ユニバース』ですから、続く可能性がある」とさらなる期待を吐露した。

雨宮監督は「もともとアニメ版も、1本きりのつもりでやっていた」といい、たくさんのファンに愛されたことで劇場版まで辿り着けたことに「光栄なこと」と感激しきり。「アニメから入った方、30年前からいらっしゃるファンの方々のおかげで、こういう形になった。この映画も観ていただいた後に、オファーさえいただければ…」とこちらも続編に希望を持ちながら、「今回は『グリッドマン ユニバース1』ということで」とコメント。これには声優陣も「わー!」と興奮しきりで、若山は「これからも『グリッドマン ユニバース』の輪をもっともっと広げていけたら」と意気込んでいた。

息ぴったり!仲良しトークが繰り広げられた
息ぴったり!仲良しトークが繰り広げられた

本作で「SSSS.GRIDMAN」と「SSSS.DYNAZENON」それぞれのチームが合流したが、「GRIDMAN」チームの広瀬は「映画は一緒に録れる時間も組んでもらえた。みんなすごく“グリッド愛”が強い。初めて一緒に掛け合いをしたんですが、なんの違和感もなく、一気に世界観に入れた」と一致団結したアフレコを回顧した。両チームが「楽しかった」と大きくうなずく。同じく「GRIDMAN」チームの宮本は「最近落ち込むことが多かった」というが、「“一人じゃないんだ”ということを感じて、作品にすごく救われた」と本シリーズのテーマにも共感を寄せていた。

【写真を見る】緑川光、『グリッドマン ユニバース』の初日舞台挨拶で感涙
【写真を見る】緑川光、『グリッドマン ユニバース』の初日舞台挨拶で感涙

最後の挨拶では、「30年前からのオリジナルキャストとして、自分はしっかりしないといけないんだと思っていた」と切りだした緑川が、こう胸の内を明かした。「実は今回は、アフレコで調子が悪かった。弱音を吐きたくはなかったけれど、順番に録っていったほうがテンション的に盛り上がることはわかっているんですが『いまの喉の状態だったら、大事なシーンで声が出なくなってしまう可能性があるので、そこを先に録らせていただいていいですか』という話をして協力していただいた。迷惑をかけた」と苦労もあったと振り返った。


続けて、「今回のテーマである“一人ではできなくても、みんなが協力できればステキなものができる”というのを、アフレコ段階で体感した」と声を震わせた。「不安な状態で現場を去る時に、雨宮監督が『よかったです。あとはお任せください』とすごく優しい声をかけてくれた」と続けると瞳を潤ませ、「雨宮監督は、早すぎた名作をマッチした名作にしてくださった天才。自分にとってはグリッドマンみたいな存在」と熱弁。会場からは大きな拍手が上がっていた。

取材・文/成田おり枝

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