どのロゴが好き?2023年4月4日に創立100周年を迎えたワーナー・ブラザースのロゴの変遷を追う!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
どのロゴが好き?2023年4月4日に創立100周年を迎えたワーナー・ブラザースのロゴの変遷を追う!

コラム

どのロゴが好き?2023年4月4日に創立100周年を迎えたワーナー・ブラザースのロゴの変遷を追う!

1923年4月4日のスタジオ創設から100周年の記念すべき節目のタイミングを迎えたワーナー・ブラザース。数々の名作を生みだしてきた長い歴史のなかで、おなじみのロゴは意外な姿にも変化を遂げてきた。その変遷を振り返っていきたい。

【写真を見る】こんなデザインも!ワーナーのロゴを全部知ってる?
【写真を見る】こんなデザインも!ワーナーのロゴを全部知ってる?[c]Warner Bros./Everett Collection

初代は写真入り!会社の特徴がわかる最初期のロゴ

盾の中に「WB」の文字が載せられたワーナーのロゴ。その始まりとなるのが、1925年に商標登録されたとされるオリジナルだ。1927年の『ジャズ・シンガー』などで確認できるこのロゴは、縦に伸び気味の盾の中にスタジオの写真がはめられ、さらに下半分に押しつぶされた「WB」の文字が載せられたものだった。

オリジナルロゴの盾の中にデザインされているワーナーのスタジオ
オリジナルロゴの盾の中にデザインされているワーナーのスタジオ[c]Everett Collection/AFLO

1929年になると一新され、『民衆の敵』(31)といった作品で用いられたパターンへと変貌。このロゴは縦長のシールドの形に合わせて変形させられた「WB」の文字が全面に入り現在のロゴに似ているが、最大の特徴はサイズが極端に小さい点だ。

というのも盾の上に「WARNER BROS. PICTURES, Inc. & THE VITAPHONE CORP.」と社名がデカデカと、背景にも「WARNER BROS. VITAPHONE PICTURES」の旗が透かしで入っており、それらとのバランスを取るためにサイズが調整されている。

この「VITAPHONE CORP.」とはトーキーへの移行期にワーナーがウェスタン・エレクトリック社と共同で音声技術を開発するために設立した会社で、VITAPHONE(ヴァイタフォン)はその技術のこと。『ジャズ・シンガー』などトーキー映画で活路を開いたワーナーの色が押し出されたロゴとなっている。

なじみのある雲バックの立体ロゴが誕生!

その後、1935年ごろに再びロゴが変わると、現在にも通ずる雲空の背景を導入。そこに縦長のシールドに「WB」の文字が載せられたシンプルなロゴがスームインして登場するものに。さらに1937年ごろには盾の内部に立体感を持たせたリアルなデザインに加え、シールドを「WARNER BROS. PICTURES, INC.」と書かれた帯が覆う、近年まで長らく用いられていたスタイルへと進化。


シールドを覆う帯が付けられた1937〜1948期のロゴ
シールドを覆う帯が付けられた1937〜1948期のロゴ[c]Warner Bros./Everett Collection

その後も盾の縮尺や質感、背景が微妙に変わったり、金と青のカラーになったり、ロゴの下に「Presents」の一文が入ったりとマイナーチェンジを繰り返した。

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