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『スーパーマリオ』の勢いが止まらない!北米V4達成で、累計興収5億ドル突破目前

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『スーパーマリオ』の勢いが止まらない!北米V4達成で、累計興収5億ドル突破目前

日本でもロケットスタートを飾った『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(日本公開中)が、あっさりと4週連続1位を飾った先週末(4月28日から30日)の北米興収ランキング。まずは同作が新たに打ち立てた記録からチェックしていこう。

まもなく北米累計興収5億ドル突破!5月公開の大作映画を真っ向から迎え撃つ
まもなく北米累計興収5億ドル突破!5月公開の大作映画を真っ向から迎え撃つ[c] 2023 Nintendo and Universal Studios

4週目末の興行収入は前週比68.1%の4083万ドル。公開から4週目で4000万ドルオーバーの週末興収を記録したのは史上7作品目。うち1作品は4週目に拡大公開をしているため例外だが、残りの5作品は北米歴代興収ランキングの1位と4位から7位に入っている作品。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、それらとほぼ互角に渡り歩いているということだ。

また週末の段階で北米累計興収は4億9000万ドルを突破。週末興収もデイリー興収も前週から3割近い減少傾向にあるが、平日中には北米累計興収5億ドルに到達することは確実。アニメーション映画では史上2作品目、コロナ禍以降に公開された作品では実写も含めて4作品目(アニメでは初)。5月に入り、メジャー大作が続々公開されていくなかでどこまで踏ん張ることができるのか。


【写真を見る】半世紀にわたって愛される名文学が初の実写映画化!『スウィート17モンスター』の監督&製作者が11歳の少女を描く
【写真を見る】半世紀にわたって愛される名文学が初の実写映画化!『スウィート17モンスター』の監督&製作者が11歳の少女を描く[c]Everett Collection/AFLO

さて、ここから重点的に紹介していきたいのは3位に初登場を果たした『Are You There God? It’s Me, Margaret.』という作品。1970年に出版されたジュディ・ブルームの小説「神さま、わたしマーガレットです」を50年越しに初めて実写映画化した本作は、自身の身体的な成長に不安と悩みを抱える11歳の少女とその家族の姿をユーモラスに描いた一本。

3343館という大規模で公開され、3日間の興収はわずか673万ドル(これは3000館以上の公開作のオープニング興収歴代ワースト47位)というかなり厳しいスタートを切ったものの、作品評価がズバ抜けている。批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価の割合は99%、観客からのそれも94%。主人公の母親を演じたレイチェル・マクアダムス、祖母を演じたキャシー・ベイツ、名女優2人の出演作のなかでもNo. 1の高評価だ。

批評家から絶賛の嵐!レイチェル・マクアダムス出演作No. 1の高評価に
批評家から絶賛の嵐!レイチェル・マクアダムス出演作No. 1の高評価に[c]Everett Collection/AFLO

メガホンをとったのは2010年代ティーン映画の傑作『スウィート17モンスター』(16)を手掛けたケリー・フレモン・クレイグ監督。同作に続いてオスカー受賞監督のジェームズ・L・ブルックスがプロデューサーを務め、主演を務めたのは「アントマン」シリーズで(最新作ではキャスリン・ニュートンが演じていた)娘キャシーの子ども時代を演じたアビー・ライダー・フォートソン。年末の賞レースシーズンや来年のアカデミー賞に向けて、覚えておいて損はない映画ではないだろうか。まずは早く日本公開が決まってほしい。

文/久保田 和馬

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