榎木淳弥&久野美咲『アリスとテレスのまぼろし工場』で上田麗奈の演技に驚き!「あんな麗奈ちゃん初めて見た」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
榎木淳弥&久野美咲『アリスとテレスのまぼろし工場』で上田麗奈の演技に驚き!「あんな麗奈ちゃん初めて見た」

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榎木淳弥&久野美咲『アリスとテレスのまぼろし工場』で上田麗奈の演技に驚き!「あんな麗奈ちゃん初めて見た」

MAPPA初のオリジナル劇場アニメーション作品となる『アリスとテレスのまぼろし工場』のスペシャルステージが5月21日、東京ガーデンシアターで開催されたアニメーションスタジオMAPPAが主催するイベント「MAPPA STAGE 2023」内にて行われ、メインキャストを榎木淳弥、上田麗奈、久野美咲が務めることが発表され、それぞれが意気込みを語った。

【写真を見る】『アリスとテレスのまぼろし工場』のティザービジュアルがお披露目となった
【写真を見る】『アリスとテレスのまぼろし工場』のティザービジュアルがお披露目となった[c]新見伏製鐵保存会

本作は、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や『心が叫びたがってるんだ。』(15)などの脚本家で、監督デビュー作となった『さよならの朝に約束の花をかざろう』(18)で国内外から高い評価を得た岡田麿里監督の最新作。主人公となるのは、製鉄所の爆発事故によりすべての出口を失い、時まで止まってしまった町で暮らす中学3年生の正宗(榎木)。住人たちが変化を禁じられ鬱屈した日々を過ごすなか、謎めいた同級生の睦実(上田)に導かれ、製鉄所の第五高炉へと足を踏み入れる。そこにいたのは喋ることのできない、野生の狼のような少女・五実(久野)。2人の少女と正宗との出会いが世界の均衡を崩していき、日常に飽きた少年少女たちの、止められない“恋する衝動”が世界を壊し始める。ワーナー・ブラザース映画とMAPPAの共同配給で、9月15日(金)から全国公開となる。

14歳の主人公・菊入正宗役を演じる榎木淳弥
14歳の主人公・菊入正宗役を演じる榎木淳弥

まだ多くの部分が謎に包まれている作品のため、「ネタバレしてしまいそうで怖い!」と声を揃えながら、トークを繰り広げた3人。正宗役を演じる榎木は「正宗は、14歳で時が止まっている。この状態に退屈さやいろいろと思うところがあって、鬱屈した状態からスタートする。睦実と五実と出会って、どう変化していくのか」とキャラクターを紹介しながら、「めちゃめちゃ濃厚な作品に仕上がっていると思います」と力を込めた。

謎めいた正宗の同級生・佐上睦実役を演じる上田麗奈
謎めいた正宗の同級生・佐上睦実役を演じる上田麗奈

佐上睦実役を演じる上田は、「心を動かしてはいけない、変化があってはいけないというルールを、人一倍徹しているキャラクター。なぜそこまでルールを守っているのか、本当の気持ちはどこにあるのかを探りながら観ていくと、よりおもしろく観ていただけるんじゃないかと思う」とアピールした。そして謎の少女、五実役を演じる久野は「(五実は)野生の狼のような存在。正体不明の…なにを言ってもネタバレになってしまいそう」と苦笑いを見せるなど、物語の大きな鍵を握るキャラクターになっている様子。榎木は「3人ともが主人公のよう。3人の成長が描かれていく」と補足していた。

まるで野性の狼のような謎の少女、五実役を演じる久野美咲
まるで野性の狼のような謎の少女、五実役を演じる久野美咲

アフレコを振り返ることになると、上田が「皆さんのお芝居の爆発力がとんでもなかった。お2人の爆発力はこの作品の見どころ」と興奮気味に語り、榎木が「上田さんもすごかった!」、さらに久野も「あんな麗奈ちゃん、初めて見たというシーンもある」と刺激的な現場になったという。榎木は「向き合って芝居したりもしましたよね。人間と関わる話だから、3人でトライアングルになって、お互いを見ながらバチバチにアフレコした」と熱気について触れ、上田も「そのニュアンスも(映画に)乗っていると思います」と自信をのぞかせる。久野は「記憶がない。それくらい入り込んでいたのかもしれない」とがむしゃらに演じたことを明かしていた。


榎木淳弥、オーディション秘話を告白!
榎木淳弥、オーディション秘話を告白!

またキャスト陣に、岡田監督から質問が届くひと幕も。榎木には「オーディションテープを聴いて、正宗を見つけたと思いました。ご自身でどのようなディレクションをされたのか」とオーディションの演技について質問が投げかけられた。榎木は「オーディションの時にもそこまで情報がなかった。『リアルにやってほしい』というオーダーだけあった。僕もリアルな表現が好き。アニメだとデフォルメすることも多いので、リアルにやる現場もあまり多くはないんですが、やっていいという太鼓判をいただいたので、好きな世界観を出そうと思って。滑舌とか悪くても、聞き取れなくてもいいやくらいの気持ちでやったら、岡田さんに褒めていただけた」と述懐。「よっしゃ、受かったと思いました」と正直に語り、会場を笑わせていた。

最後に久野は「全部ぶつけて、アフレコをさせていただいた」、上田は「恋っていいなと思わせてくれる作品。あふれて止まらないものってあるんだなと感じることができた」とにっこり。榎木は「岡田監督100パーセントという感じ。岡田監督が、こだわりにこだわり抜いたフィルムになっていると思います。アフレコでこんなに疲れたのは初めてなんじゃないかと思うくらい、みんなが疲労困憊しながら録った作品。それくらいエネルギーを秘めた作品」と熱っぽく語っていた。

取材・文/成田おり枝

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