コラム 2023/10/19 19:30

マイケル・キートン版バットマンの『ザ・フラッシュ』での胸アツ復帰を徹底解説！バットモービル、スーツ、秘密基地の舞台裏に迫る

イメージを一新！スーパーガール像を築いたサッシャ・カジェ

マイケル・キートン版バットマンの復活と並ぶ、本作のもう一つの注目ポイントがスーパーガールの登場だ。スーパーガールといえば金髪で明るくキュートな姿が思い浮かぶが、タイムループだからあえて変えたという本作のキャラはダークなテイストに。ムスキエティ監督や脚本のクリスティーナ・ホドソンらがその内面を深掘りし、スーパーガールに扮したカジェもどれだけ人間的に演じるかなど役作りのポイントを明かしている。

サッシャ・カジェが演じる黒髪のスーパーガールは、故郷と家族を亡くして、どこかで悲しい雰囲気が漂っているDC LOGO, THE FLASH and all related characters and elements [c]& [TM] DC. The Flash [c] 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

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そんなスーパーガールのアクションは、飛行シーンからバトルまで99％をカジェが自ら演じていた。ハードな練習風景から、グリーンバックではなく書き割り(風景や建物といった背景を描いた張物)を使った砂漠での死闘までアクション&スタントの舞台裏をたっぷり紹介。さらにスーパーガールのコミックや映像化の歴史をレクチャーする「スーパーガール」を収録。DCコミックCEOや作家、アーティストらによる解説や、歴代スーパーガールを演じた俳優・声優たちがキャラクター像や当時の現場を振り返る、ヒーローファン必見のドキュメンタリーだ。

スーパーマンのいとこで、超人的なパワーを持つスーパーガールDC LOGO, THE FLASH and all related characters and elements [c]& [TM] DC. The Flash [c] 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

エズラ・ミラーの演技力が成立させた2人のバリー＝フラッシュ

本作はマルチバースを通して成長する、2人のフラッシュ＝バリーの物語。エズラ・ミラーは1人2役で、主人公とは性格の違う18歳の“過去バリー”を演じ分けた。撮影はミラーとスタンドインのエド・ウェイドのコンビで行い、一つのカットを撮ると役を入れ替えもう一度撮影し、その映像を合成。肩越しなど顔が映らないカットはウェイドの体をそのまま使い、接触が多いカットはウェイドの顔だけミラーに置きかえた。視点を合わせるため小型のスコーピオンカメラでウェイドの視点を記録するなど、手間暇をかけた舞台裏も詳細に解説されている。ほかにもミラーは40年後のフラッシュ“ダーク・フラッシュ”も演じており、4K ULTRA HD＆ブルーレイセットのみの特典「ダーク・フラッシュ」では、時空が交差するシーンにおいて140台のカメラを設置したブースで演技を3Dデータ化して合成するボリュームキャプチャの撮影シーンを見ることができる。

過去が変わった後の自分と遭遇するバリーDC LOGO, THE FLASH and all related characters and elements [c]& [TM] DC. The Flash [c] 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

本作は『ジャスティス・リーグ』から5年後という設定のため、フラッシュのコスチュームも一新されたことがメイキングで紹介される。衣装効果チーム20人が約1年をかけて完成させたスーツは、黄色いラインが光る発光装置を内蔵するなどこれまでになく凝った仕上がり。また、18歳のバリーが『バットマン　リターンズ』版のバットスーツを改造したお手製スーツが、ダーク・フラッシュに変化するプロセスも監督たちによって「ダーク・フラッシュ」で語られる。メイクを含め、細部にまでにまでこだわり抜くスタッフたちの熱意は感動すら覚えるほどだ。

元の世界で人助けに邁進するフラッシュDC LOGO, THE FLASH and all related characters and elements [c]& [TM] DC. The Flash [c] 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

幻想的な光に包まれるフラッシュの高速移動の舞台裏もメイキングに収録。ワイヤーで吊られたまま走るポーズを繰り返すエズラ・ミラーの練習風景や、リテイクを重ねながらタイミングを調整する撮影風景を見ると、視覚効果を駆使した見せ場も現場力が支えていたと改めて思い知らされる。フラッシュとベン・アフレック版バットマン、ワンダーウーマン(ガル・ガドット)共演シーンの撮影風景も、ファンにはうれしいプレゼント。久しぶりのアーマーに感激するガドットのコメントも微笑ましい。ほかにも本作の要である多元宇宙を解説した「マルチバース」、コミックや映像化の歴史を紹介する「地上最速のヒーロー」などドキュメンタリーを4K ULTRA HD＆ブルーレイセットのみに収録。改めてその魅力を様々な角度から紹介される。

未公開シーンも見逃し厳禁のおもしろさ

『ザ・フラッシュ』4KUHD、ブルーレイ、DVD
10月20日(金)発売
・ザ・フラッシュブルーレイ&DVDセット (2枚組)
価格：5,280 円
・【初回仕様】ザ・フラッシュ＜4K ULTRA HD&ブルーレイセット＞ (2枚組／ブックレット付）
価格：8,580 円
・【初回仕様】ザ・フラッシュブルーレイ&DVDセット (2枚組／ブックレット)
価格：6,380円
発売元：ワーナー・ブラザースホームエンターテイメント
販売元：NBCユニバーサル・エンターテイメント
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