京マチ子、若尾文子、山本富士子…スクリーンを彩った昭和の名女優が色鮮やかによみがえる!「大映女優祭」開催決定|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
京マチ子、若尾文子、山本富士子…スクリーンを彩った昭和の名女優が色鮮やかによみがえる!「大映女優祭」開催決定

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京マチ子、若尾文子、山本富士子…スクリーンを彩った昭和の名女優が色鮮やかによみがえる!「大映女優祭」開催決定

太平洋戦争中の1942年に創立した大映株式会社は、1971年までのわずか30年ほどの間に数多くの映画人を輩出、また「ガメラ」や「大魔神」などのヒットシリーズを世に送り出した。2017年は大映創立から75周年にあたり、これを記念した「大映女優祭」が開催されることが決定した。

大映の映画を特徴づけるのは、決して男性の添え物ではない、スクリーンの中の女性像だ。そこには、自分の意志を持ち、自らの力でその波乱の人生を生き抜いて行こうという、内面の強さと外見の美しさを兼ね備えた、逞しく、凛々しい彼女たちの生きざまがフィルムに焼き付いている。

今回は、そんな作品群の中から48本が厳選され、大スクリーンで上映される。例えば、押しも押されぬ大映の看板女優、京マチ子出演作からは、黒澤明監督の『羅生門』(50)、溝口健二監督の『雨月物語』(53)、『赤線地帯』(56)を、若尾文子出演作では、小津安二郎監督の『浮草』(57)、鬼才・増村保造監督の『妻は告白する』(61)などがラインナップされている。作品によっては、最新技術を駆使した4Kリマスタリングを敢行しており、より鮮やかになった名作と再会できるのも楽しみの一つだろう。

また、メイン上映館となる角川シネマ新宿のほかに、都内名画座史上初となる5館連動企画が実施されることが決定。ラピュタ阿佐ヶ谷、シネマヴェーラ渋谷、神保町シアター、新文芸坐でも「大映女優祭」連動企画が実施され、延べ上映作品は132作品に上るという。まさに“祭”と呼ぶに相応しいイベントとなっている。

女性の時代と言われて久しい昨今、新旧映画ファンが同時に楽しめるこの機会に、日本の映画史を彩ってきた女優達の美しさに溺れてみてはいかがだろうか。「大映女優祭」は、12月9日(土)より、角川シネマ新宿ほか全国で順次上映される。【Movie Walker】

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