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2010年、ヒット映画のトレンドは“低予算”〜ついに出演者一人の映画も

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2010年、ヒット映画のトレンドは“低予算”〜ついに出演者一人の映画も

全米で95億円の興収をたたき出した『パラノーマル・アクティビティ』(公開中)を筆頭に、低予算映画が一気に注目を集めている。そんな今、再びメディアを騒がせそうな映画が、4月10日(土)に公開される『月に囚われた男』だ。

本作は、英国のロックスター、デビッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズの監督デビュー作。近未来を舞台に、地球に必要なエネルギー源を採掘するため、独りで月に派遣された男が奇妙な出来事に見舞われるSFスリラーだ。

物語は、任務終了まで2週間を切ったある日、自分しかいないはずの月で自分と同じ顔の人間に遭遇するという摩訶不思議なもの。たった一人という設定のため、登場するのはほとんど主人公の男と1台の人工知能ロボットだけ。その点からも、低予算ぶりをうかがい知ることができるだろう。

ジョーンズ監督は本作で、アカデミー賞前哨戦とも言われるナショナル・ボード・オブ・レビューの新人監督賞を獲得。また、英国のインディペンデント映画界の最高峰、ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード(BIFA)でも新人監督賞と作品賞のダブル受賞を果たした。さらには、英国アカデミー賞(BAFTA)の最優秀イギリス画賞の部門にノミネートされるなど、各国の賞レースに堂々と参戦している。

本作以外にも、イラクで危険物処理に従事するアメリカ軍の姿を描く『ハート・ロッカー』(3月6日公開)や、突如やって来た異星人と人間たちとの共同生活を描いた『第9地区』(GW公開)も低予算映画として話題だ。どちらも、ドキュメンタリーのような手法で撮られ、低予算ながらもリアルで面白いと全米で大ヒットを記録している。

2010年は『月に囚われた男』をはじめ、これら低予算映画が映画界を盛り上げてくれるのは間違いなさそうだ。【トライワークス】

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