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トミー・リー・ジョーンズ、映画についての一言は「一言で語れるものであれば、誰もカメラを回してはいません」

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トミー・リー・ジョーンズ、映画についての一言は「一言で語れるものであれば、誰もカメラを回してはいません」

第30回東京国際映画祭のコンペティション部門の審査委員記者会見が、10月26日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。審査委員長のトミー・リー・ジョーンズ、審査委員のマルタン・プロヴォ、レザ・ミルキャリミ、ヴィッキー・チャオ、永瀬正敏が登壇した。トミー・リー・ジョーンズは、記者から映画についての定義について聞かれると「一言で語れるものであれば、私たちは誰もカメラを回してはいません」と言い放ち、笑いを取った。

続けてトミーは「ゴダールの作品『気狂いピエロ』(65)に映画の定義が表現されているのでご参照ください」と映画を提示した。

ヴィッキー・チャオも同じく「私も同感です」と言った後で「個人的には、我々が生きている現実の世界を1つのものとして考えると、映画は全く異なる世界。クリエイターのみなさんが作り上げる世界。共感されるかどうかはわかりませんが、それが私の考え方です」とスマートに答えた。

マルタン・プロヴォも「私も1つの映画を挙げたい。若い頃に観て感銘を受けたイングマール・ベルイマン監督の『叫びとささやき』(73)です」と語った。

永瀬も「みなさんに言われちゃいました。そのとおり」とうなずきながら「僕は映画という可能性を信じています。過去も未来も。そういう存在だと思います」と力強く述べた。

最後にトミーが「一言で言うと、お金です。なぜなら作品を1つ撮るのにはたくさんのお金がかかるから」とジョークを飛ばし、会場を笑いに包んだ。

第30回東京国際映画祭は、10月25日から11月3日(木・祝)の10日間にわたり、六本木ヒルズをメイン会場に、EXシアター六本木、東京国立近代美術館フィルムセンター、歌舞伎座、東京国際フォーラムなどで開催中。豪華ゲストが舞台挨拶やティーチインなどに登壇する。【取材・文/山崎伸子】

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