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松岡茉優、初主演映画は「私は子役からやっているので、憧れの時間でした」

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松岡茉優、初主演映画は「私は子役からやっているので、憧れの時間でした」

第30回東京国際映画祭コンペティション部門出品作『勝手にふるえてろ』(12月23日公開)の舞台挨拶と記者会見が、10月30日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。主演の松岡茉優、共演の渡辺大知、石橋杏奈、北村匠海、大九明子監督が登壇した。本作で映画初主演を飾った松岡は「私は子役からやっているので、主役でほぼ全シーンに出ているってことは、憧れの時間でした」と笑顔で語った。

松岡は「撮影している時は殻に閉じこもっていましたが、終わってみるとなんて贅沢な時間だったのだろうと思いました」と撮影を振り返った。

演じた良香役が大好きだという松岡。「いろいろ考えたけど、たくさんの女の子に届いてほしいという気持ちよりは、報われてほしい人がたんさくいるなと思って演じました。観た人からは笑ったとか、面白いと言ってもらいました。そしたらポスターに“ラブコメ”って書いてあった!?」と笑う。

大九監督も「私もラブコメと思って撮ってないです」とうなずく。松岡は「離れて見るとどうやら笑えるらしい。結果的にラッキーでした。自分ひとりで感情を上げたり下げたり高めたりが楽しかったけど、なかなか舵切り、運転が難しかったです」と苦笑い。

北村は自分の役を「残酷な役」としながら「残酷さに共感してしまった自分がいた」と告白。「それぞれキャラクターが濃いけど、リアリティを感じるのは普段日常で感じているけど、表に出ない感情の象徴なのかなと。自分は残酷なやつなんだろうという気づきがありました」と語った。

『勝手にふるえろ』は、芥川賞作家・綿矢りさの同名小説を松岡茉優主演で映画化したラブコメディ。松岡が演じるのは、恋愛に臆病で、片思い経験しかない良香。彼女が脳内で片思いをする中学時代の同級生と、現実の彼イチとの間で揺れ動き、暴走していく。【取材・文/山崎伸子】

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