「生まれてきてよかった」イエモン初のドキュメンタリー映画『オトトキ』は超セキララ!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「生まれてきてよかった」イエモン初のドキュメンタリー映画『オトトキ』は超セキララ!

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「生まれてきてよかった」イエモン初のドキュメンタリー映画『オトトキ』は超セキララ!

申年の2016年、15年ぶりの再集結を果たした伝説のロックバンド・THE YELLOW MONKEY。その復活劇の裏側に密着したドキュメンタリー映画『オトトキ』(公開中)のミッドナイト先行上映が、11日午前0時より新宿バルト9にて行われ、メンバーの吉井和哉、菊地英昭、廣瀬洋一、菊地英二と松永大司監督が、それに先がけた舞台挨拶に登壇した。

1992年にメジャーデビューを果たしたTHE YELLOW MONKEYは「バラ色の日々」や「JAM」など数々の名曲を世に送り出し、シングル・アルバム合わせて1000万枚以上のセールスを記録。様々なアーティストに影響を与え、2001年に活動休止を発表し2004年に正式に解散。そして、2016年に全42公演で36万人を動員するツアーを行い、見事に復活を果たした。

本作は彼らの記念すべき再集結イヤーである2016年春から1年間の活動に密着したドキュメンタリー。ツアーの裏側はもちろんのこと、貴重な過去の映像から、国内外の関係者インタビューを織り交ぜて、その復活劇を余すところなく記録していく。

メンバーと松永監督が登壇すると、深夜にもかかわらず“BELIEVER.”と呼ばれるファンで埋め尽くされた会場からは、大きな歓声が上がった。吉井が微笑みながら感謝の気持ちを述べると、それに応えるように客席から拍手が上がった。

最初にこの企画を聞いた時の印象について尋ねられた廣瀬は「再集結ライブのリハ中で、それどころじゃなかった(笑)」と明かし、菊地英昭は「松永監督は空気になるタイプで、すんなり撮っているから僕らもカッコつけてないところが多い」と、菊地英二は「監督は僕のオブラートのようなものをはがしてくれました。構えていない、素の自分を映し出してくれた」と、それぞれに監督の演出を絶賛した。

本作を鑑賞して3回泣いたと明かしていた吉井は、万感の思いがこもった初日を迎えるにあたり「(映画を観て)我々は家族なんじゃないかなと思う。僕は問題を起こす三男坊(笑)。3人にずっと助けてもらって、ここまで来られたなって感じました」と、感慨をにじませた。

松永監督は、本作の狙いを「イエモンを知らない人にも彼らの魅力が届けばいいなと思っています。自分が感じた彼らの魅力を伝えたいと思って制作しました」と説明した。

メンバーの私物を紹介するコーナーでは、吉井はツアーの楽屋を賑わすトランペット、菊地英二はバンド結成間もない頃のリハーサル音源を録りためたカセットテープ、廣瀬は本編にも登場するシルバーアクセサリー、菊地英昭は昨年のライブでも使用した白いギターをそれぞれ紹介した。

私物にまつわるエピソードをメンバー同士で話しているうちに、時刻は24時、11月11日になり、上映を前に菊地英二が、メンバーに茶化されながらも締めの挨拶を行った。「みなさんにいま『生まれてきてよかった』と伝えたいです。ライブ中、吉井に“イエモンのドラムを叩くために生まれてきた男”と紹介された時にもそう思いました。映画を観るとわかるけれど、両親にも伝えたい。みんなに感謝しています。再集結して1年間、いろいろなことがあったけれど、監督には引き続き僕らを撮り続けて欲しいですね」。【取材・文/Movie Walker】

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