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「デジタル時代の特撮です」ファンの要望に応え「ULTRAMAN」が3DCGでアニメ化!

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「デジタル時代の特撮です」ファンの要望に応え「ULTRAMAN」が3DCGでアニメ化!

現在開催中の「東京コミコン2017」の初日、最初にメインステージで行われたのは、現在「月刊ヒーローズ」で連載中の漫画「ULTRAMAN」に関する重大発表。

その内容は、多くのファンから寄せられた要望に応え、2019年にフル3DCGでアニメ化されるという内容で、会場に詰めかけた積年のファンからは熱い拍手が送られた。

本作で監督を務めるのは、昨年日本公開され、先日第90回アカデミー長編アニメーション賞へのエントリーが発表された『ひるね姫〜知らないワタシの物語〜』の神山健治と、初のフル3Dライブアニメ『APPLESEED』(04)や『EX MACHINA』(07)を手がけた荒牧伸志。

「僕が生まれた年に始まっている歴史ある作品で、個人的にも大好きな作品。携わることになるとは思っていなかったので光栄です」と語る神山に対し、彼より少し年上の荒牧は「リアルタイムで『ウルトラQ』から見ている世代なので、どうしても肩に力が入ってしまいます」と笑顔で語った。

会場では、出来立てホヤホヤのティーザー映像が上映され、その映像の質感に場内からは感嘆の声が湧き上がった。一般的なCGアニメの手法とは異なりモーションキャプチャーを使用して制作される本作に、荒牧は「今までテレビアニメで見たことのない作品になると思う」と自信をあらわにした。

そんな中、サプライズで漫画「ULTRAMAN」を手がける原作の清水栄一と、作画の下口智裕が登壇。自分たちが作り上げた作品が、日本アニメ界の重鎮2人によって映像化されることに「すごく贅沢な立場にいる気分。とても楽しみです」とにこやかにコメントした。

映像化するにあたって神山は「オリジナルである特撮のウルトラマンと違って、本作は巨大化しない」とポイントを挙げた。そして「等身大のヒーローをどう描いていくか。また、特撮のウルトラマンにはなかった、どうやってヒーローになっていくのかというドラマの部分が重要」と明かした。

さらに荒牧は「モーションキャプチャーでウルトラマンの活躍を描くだけあって、中に人間が入っているということを、視聴者に意識させたいと思っている」と語り、本作の制作プロセスを「デジタル時代の特撮です」と表現。

そして、終盤のフォトセッションにさしかかると、さらにサプライズでULTRAMANが登場。その精巧なウルトラスーツを前にして、ニヤニヤが止まらない原作者の2人に、思わず触れてしまう神山。

最後に、これから本格的に制作が進んでいく本作について「多くのファンがいる作品なので、みなさんに楽しんでいただけるようにスタッフ一同頑張っていきます」と抱負を述べた神山。荒牧もまた「ファンの期待を裏切ることなく、いろんな世代の方を取り込めるように頑張っていきたい」と抱負を述べた。

取材・文/久保田和馬

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