“性差別”に一石を投じた伝説の試合を再現!エマ・ストーン主演『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』予告編が完成
『リトル・ミス・サンシャイン』(06)の監督コンビの最新作で、エマ・ストーンとスティーブ・カレルがともにゴールデン・グローブ賞にノミネートされた『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(7月6日公開)。このたび本作から、日本版予告編と場面写真が到着した。
本作は女子テニス界の偉人として語り継がれる伝説のプレイヤー、ビリー・ジーン・キングと元男子テニスチャンピオンであるボビー・リッグスが対決した 1973年の“性差を超えた戦い”を描いた実話劇。
テニスの男女賞金に大きな格差があった中で、男女同権を訴えてテニス協会を離脱したビリー・ジーン・キングは、仲間たちと女子テニス協会を設立。そんな彼女に、人生の一発逆転を狙ったギャンブル好きで男性優位主義者のボビー・リッグスが戦いを挑む。全世界9000万人が注目した伝説の戦いの裏側が描き出されていく。
このたび解禁された予告編は、深夜に突然ビリー・ジーンのもとにボビーから電話がかかってくるところから始まる。試合の挑戦状として女性蔑視の言葉を投げかけて挑発してくるボビーに、一度は挑戦を拒否したビリー・ジーンだったが、女性たちの期待を一身に受けて戦う決意を表明する。
徹底的な役作りでビリー・ジーンになりきったエマ・ストーンの演技はもちろんのこと『フォックスキャッチャー』(15)でコメディ俳優から新たな道を切り拓いたスティーブ・カレルが本作でも見事な怪演を披露。
さらに『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14)でもエマと共演したアンドレア・ライズブローがビリー・ジーンの秘書であり恋人、マリリン・バーネットを演じるほか、世界中で大ヒットを記録した「インデペンデンス・デイ」シリーズで知られるビル・プルマンや、イギリスの名優アラン・カミングも出演。彼ら実力派俳優たちのアンサンブルにも注目していただきたい。
奇しくもあらゆる性差別問題で世界中が揺れている現代。全米では本作公開直後に某大物プロデューサーのセクハラ問題が明るみに出て、いまだにその余波が続いている。45年前にスポーツ界に蔓延する悪しき価値観を覆した物語を通して、いま一度“性差別”について考えてみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬