イ・ビョンホンが韓流時代劇で新境地!坂本龍一の音楽が美しい『天命の城』予告編が公開
『トガニ 幼き瞳の告発』(11)、『怪しい彼女』(14)で韓国内のみならず、世界中の映画ファンに大きなインパクトを与えたファン・ドンヒョク監督が、イ・ビョンホンとキム・ユンソクの2大スターを主演に迎えた歴史大作『天命の城』が 6 月 22 日(金)より日本公開される。
本作の舞台は1636 年、清が朝鮮に侵入し「丙子の役」が勃発した時代だ。敵軍に完全包囲され、冬の厳しい寒さと飢えが押し寄せる絶体絶命の状況のなか、時の大臣たちの意見は激しく対立する。平和を重んじ清と和睦交渉を図るべきだと考える吏曹大臣チェ・ミョンギルと、大義を守るべく清と真っ向から戦うことを主張する礼曹大臣のキム・サンソン。対立する2人の大臣の意見に王・仁祖の葛藤が深まっていく。抗戦か降伏か、朝鮮王朝の運命は…。
極寒の地で繰り広げられる47日間の戦いを描く本作は、清との和平交渉を主張する吏曹大臣チェ・ミョンギル役にハリウッドでも活躍するイ・ビョンホンを迎え、もう1人の主人公である礼曹大臣キム・サンホン役には『チェイサー』(08)、『哀しき獣』(10)のキム・ユンソクが扮するということで、韓国映画界を代表する2大俳優の豪華共演が実現。また、韓国の伝統音楽と西洋の交響楽を合わせた音楽を、坂本龍一が手掛けることも注目のポイントだ。
原作を読んだドンヒョク監督は「まるで詩のようにも感じさせる2人の論議と言葉が素晴らしく、十分に映画のセリフで活かしたかった。とても美しく哲学的な言葉の数々が互いにぶつかり合いながら出るエネルギーと哀しみが、この映画の一番大きな見どころであると思う」と映画に込めた思いを語っている。
撮影時は厳しい寒さと風景をリアルに再現するため平昌にオープンセットを作り、11月から 5 か月間にもおよぶオールロケを敢行しており、風と吹雪が吹き続ける南漢山城が圧倒的なリアリティをもって再現された。
このようなスタッフ・キャストの徹底したこだわりのもと製作された、臨場感あふれる映像美と迫力ある重厚なサウンドを体感できる予告編は必見だ!
文/編集部