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すずさんにまた会える!30分の新規シーン追加の『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』公開決定

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すずさんにまた会える!30分の新規シーン追加の『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』公開決定

2016年11月12日に全国63館で公開されるやいなや口コミで大きな話題を集め、いまなおロングラン上映が続いている片渕須直監督の『この世界の片隅に』。このたび、本作に新規場面を付け足した『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の公開が決定。特報映像とティザービジュアルが解禁となった。

公開から1年半が経過した今年5月の時点で観客動員209万人、興行収入27億円を突破した本作は、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞をはじめ国内の数多くの映画賞を受賞し、第41回アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門審査員賞など海外でも高評価を獲得。現在まで国内外70以上の賞を受賞し、世界34か国で上映されている。第90回キネマ旬報ベスト・テンではアニメーション映画としては『となりのトトロ』(88)以来28年ぶりの日本映画第1位に選出された。

このたび公開される『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』では、企画当初に存在していたシーンを見直しながら復活させたほか、新たなカットも含めて約30分の新規シーンが追加されている。主人公すずが嫁ぎ先の町で初めて出会う、同世代の女性リンとの交流を描いた昭和19年秋と昭和20年の冬から春にかけてのエピソードや、昭和20年9月の枕崎台風のシーンが描かれてるとのこと。

片渕監督は「原作にはまだまだ魅力的なエピソードがあり、それを描き足すことによって主人公のすずさんだけではない“さらにいくつもの人生”を描きだしたいと考え、制作にいたりました」と本バージョンの制作の経緯を明かし「本バージョンが制作できるのも現行版を支えてくれた人々のおかげです」と感謝のコメントも。

これまでの現行版とは一部主題も変わってくるため、別の題名をつけた「もう一本の映画」として制作されることとなった『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は12月から公開される。またしても日本中を感動に包み込み、大きな話題を集めることは間違いないだろう。

文/久保田 和馬

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