エマ・ストーンら名女優が狂気の宮廷バトル!『The Favourite』が各国映画祭で上映
今年のアカデミー賞を席巻したFOXサーチライト・ピクチャーズが贈る『The Favourite(原題)』(19年2月公開予定)の特報が到着。また、本作が第75回ヴェネチア映画祭でコンペティション部門出品&ワールドプレミア上映、第56回ニューヨーク映画祭ではオープニング上映されることがわかった。
監督を務めるのは、作品を発表するたび映画祭をにぎわせてきたギリシャの鬼才監督、ヨルゴス・ランティモス。ランティモス監督の代表作『ロブスター』(15)で主演を務めたレイチェル・ワイズと、その共演者でありゴールデン・グローブ賞やエミー賞に輝くオリヴィア・コールマンの名女優2人が参加。
彼女らと駆け引きを繰り広げる主人公に選ばれたのがエマ・ストーンだ。『ラ・ラ・ランド』(16)でアカデミー賞主演女優賞を受賞、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(公開中)でも新境地を開いた彼女が、さらに女優としての表現の幅を広げる熱演を見せてくれそう。そのほかニコラス・ホルト、ジョー・アルウィンといった、フレッシュな英国俳優たちが脇を固めている。
映像はアン女王(オリヴィア)に敬礼をするおごそかなシーンから始まるものの、新たな側近であるエマ・ストーンの登場から、次第に異変が。地べたで泣きわめいたり、大声で罵り合ったり、あらぬほうに銃を撃ち放ったりと、どうやら「狂っている」と言われる女王だけでなく、宮廷中が阿鼻叫喚になる様子。最後にレイチェル・ワイズが「淑女にも楽しみが必要ですから」と言い放つ、たった1分10秒の映像からも、きわどい野心作であることが見て取れる。
昨年のヴェネチア国際映画祭では、今年審査委員長を務めるギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』が金獅子賞を、『スリー・ビルボード』が脚本賞を受賞し、その後アカデミー賞までこれらのFOXサーチライト2作品が快進撃を果たしたことが記憶に新しい。ランティモス監督は『ロブスター』(15)でカンヌ国際映画祭審査員賞を、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(17)ではカンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞。映画界がざわめく監督&俳優を擁した本作でFOXサーチライト作品がどのような世界を見せるのか、いまから大きな期待がかかる。
『The Favourite(原題)』は11月23日(金・祝)に全米公開、日本での公開は19年2月予定。
文/編集部