『シュアリー・サムデイ』をより一層楽しむにはチネチッタで観るべき！

大ヒット公開中の青春暴走ムービー『シュアリー・サムデイ』。本作はキャスティングから小道具に至るまで、随所に小栗旬監督のセンスが光っているが、その中でもロケ地選びには相当のこだわりがあった模様。特に、物語中盤の舞台であるLA CITTADELLA(ラ・チッタデッラ)での撮影は、小栗監督にとっても渾身のできばえだったようだ。

そもそもLA CITTADELLAとは、神奈川県川崎市に設立された、イタリアのヒルタウン(丘の上の町)がモチーフの複合商業施設。ショップやレストラン、ライブホールに美容施設、さらにはウェディング施設まで集まっており、そのうえ首都圏最大規模のシネコン・チネチッタがあることで、映画ファンにはなじみの深いレジャースポットなのだ。

劇中では、小出恵介らが演じる主人公たちがひょんなことからヤクザに追われ、決死の逃走劇を繰り広げる舞台として登場する本施設。その構造は、まさに小栗監督の理想にぴったりだったらしく、ロケハンでこの場所に訪れた際は「いい場所が見つかったんだよ。迷路みたいですごくおもしろいところなんだ」と、キャスト陣にメールを送るほどの喜びようだったとか。

ちなみに施設内の噴水広場では、主人公たちが絶体絶命の危機に陥るシーンが描かれるのだが、撮影時には、ある嬉しいハプニングが起こったという。当初は撮影を考慮して、噴水をはじめ、照明やBGMなどの装置をすべてストップさせていたのだが、本番の真っ最中に、それらが一斉に起動してしまったのだ。だが、これが逆に“危機的状況なのに楽しげな雰囲気”という奇妙な映像を作り出す要因になっていて、この場面をより印象的なシーンたらしめることに成功している。

チネチッタで『シュアリー・サムデイ』を観てから、劇中に登場するスポットを歩いてみれば、作品の雰囲気をより一層楽しめること間違いなし！【トライワークス】