ヴェネチア開幕目前!『The Favourite』意味深すぎる海外版ポスターが到着
日本時間8月31日(金)から開催される第75回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門でワールドプレミア上映される、ギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督の最新作『The Favourite(原題)』(2019年2月公開)。このたび本作から意味深なビジュアルが印象的な海外版ポスターが到着した。
『ロブスター』(15)や『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(17)など、世界中の映画祭を賑わしつづけるランティモス監督と、『ラ・ラ・ランド』(16)でアカデミー賞主演女優賞に輝いたエマ・ストーンが初タッグを組む本作。さらに『ロブスター』にも出演したレイチェル・ワイズとオリヴィア・コールマンの2人も加わり、実力派女優3人の共演に注目が集まっている。
物語の舞台はフランスとの戦争状態にある18世紀初頭のイングランド。虚弱な女王アンと彼女を動かし絶大な権力を握るレディ・サラの元に、没落したサラの従妹アビゲイルが召使いとして参内。持ち前の魅力でサラとアンを惹きつけるアビゲイルは、貴族の地位に返り咲く機会を伺っていたのだが…。
このたび到着した海外版ポスターでは、王冠を戴いて横たわる女王アンの顔の上で、パールの鎖を掲げるレディ・サラと、目を洗う仕草を見せるアビゲイルの姿が。3人の女性たちの関係と、王室とイングランド全体に待ち受ける波乱を表すかのような意味深で妖しげなビジュアルに仕上がっている。
第56回ニューヨーク映画祭のオープニング上映作品にも決まっている本作は、『シェイプ・オブ・ウォーター』や『スリー・ビルボード』で第90回アカデミー賞を席巻したFOXサーチライトが来年のアカデミー賞に向けて送り出す期待の一本。まずはヴェネチア国際映画祭でどのような評価を集めるのか、大いに注目したい。
文/久保田 和馬