『ゴジラ』『パシリム』実写『ガンダム』も全部ココ! オタク心をくすぐるレジェンダリー・ピクチャーズとは?
『ジュラシック・ワールド』や『パシフィック・リム』シリーズ、『キングコング:髑髏島の巨神』(17)など、携わった作品は、ハリウッドを席巻する“当たり”ばかり。最近では実写版『ガンダム』を手がけることも決まり、日本でも話題の映画製作会社レジェンダリー・ピクチャーズをご存知だろうか。最新作『スカイスクレイパー』が9月21日(金)に公開となるいま、このノリに乗っているスタジオについて紹介したい!
大きいお友だちを熱狂させる?レジェンダリー・ピクチャーズとは?
レジェンダリー・ピクチャーズは、数々の製作スタジオがしのぎを削るアメリカ・カリフォルニア州バーバンクに本拠地をおく映画製作会社。2005年にできたばかりの新しいスタジオだが、ワーナー・ブラザースやNBCユニバーサルといった大手と共同で映画を作ることで大作を手がけ、設立から10年ほどでビッグネームへと上り詰めた注目の会社だ。
この会社の特徴は、製作する作品の多くが“大きいお友だち”を熱狂させるジャンル映画だということ。記念すべき創立第1弾作品となった『バットマン ビギンズ』(05)をはじめとする“ダークナイト・トリロジー”や『300 スリーハンドレッド』(07)、『ウォッチメン』(09)などのアメコミ原作作品。さらには『GODZILLA ゴジラ』(14)といった怪獣もの、アクション、SFなど、オタク心にあふれるラインナップばかりだ。
少年の心を失わない“分かってる男”トーマス・タルの功績
これらの偏りに偏ったフィルモグラフィーだが、そのワケは単純で創設者のトーマス・タルの嗜好が、そのまま作品セレクトに反映されているから。映画畑出身ではなく、大学にスポーツ推薦で進み経営者になったという経歴を持ち、そのことからバリバリの体育会系ビジネスマンをイメージさせるタルだが、実は筋金入りのオタク。
“私は子どものころに愛していたもの、一生涯愛し続けるものを映画にしている”という信念のもと、作品に全力をつぎ込む彼は『GODZILLA ゴジラ』製作の際に、ギャレス・エドワーズ監督を自宅に招いて一緒に『ゴジラ』(54)を鑑賞し、長時間語り合うなど、とにかく“わかっている”男だ。
さらに元々ビジネスマンであるため経営者としても凄腕だが、中国資本との合併で会社をよりビッグにすると、17年にCEOを辞任。しかし、彼のオタクマインドは脈々と受け継がれており、大作アクションやアニメ実写化など、オタク心をくすぐるような作品をいまも作り続けている。
レジェンダリーの最新作は、ロック様が超高層ビルで大暴れ!
そんなレジェンダリー・ピクチャーズの最新作が、アクション超大作『スカイスクレイパー』だ。プロレスラーから俳優へと華麗なる転身を遂げた“ロック様”ことドウェイン・ジョンソンが、高さ1000メートル以上の超高層ビルで犯罪組織を相手に大暴れ!ジョンソン演じるFBI出身で危機管理コンサルタントのウィルが、香港に建設された1066メートルのビル「ザ・パール」の安全管理を担当することになり、ビルに隠された秘密を追う犯罪組織と対決するというストーリーだ。
もちろん本作でも、高層ビルめがけてロック様が大ジャンプ!といったケレン味たっぷりのアクションから、ビルが燃える、爆発するなどド派手なスタントまで、映画オタクが大好きな要素がてんこ盛り。手に汗握る展開が矢継ぎ早に繰り広げられる、常識はずれの大スケールの映画となっている。
少年心をくすぐるエンタメ作品を世に送り出し世界中に熱狂的なファンを持つ、レジェンダリー・ピクチャーズ。ロック様と超高層ビルをフィーチャーした最新作で、そのエッセンスをしかと堪能してほしい!
文/トライワークス