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『湯を沸かすほどの熱い愛』監督が、中島京子「長いお別れ」を映画化!

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『湯を沸かすほどの熱い愛』監督が、中島京子「長いお別れ」を映画化!

直木賞を受賞した人気作家・中島京子の著書「長いお別れ」が『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)の中野量太監督によって映画化されることが決定した。

「小さいおうち」で知られる中島は「長いお別れ」で第10回中央公論文芸賞、第5回日本医療小説大賞を受賞。原作は、認知症を患い記憶や言葉を失っていく自身の父親と暮らした日々の実体験をもとに、温かくも切ない筆致でつづった珠玉の作品となっている。

監督を務める中野は常にオリジナル脚本で独自の世界を創り続けてきたものの、本作については「オリジナル脚本へのこだわりを簡単に捨てられた」と語るほど原作に惚れ込み、初めて小説の映画化にチャレンジすることに。

認知症を患い、日々“父”でも“夫”でもなくなっていく元・中学校校長の昇平と、どんな時も家族に対して献身的な愛情を絶やすことのない母・曜子。そして人生において様々な岐路に立たされている2人の娘、芙美と麻里。彼らは日に日に遠ざかっていく父の記憶の中に、家族の誰もが忘れかけていた、ある“愛しい思い出”が今も息づいていることを知る。

大切な人の顔や名前すらも忘れていく父と、その家族たちの7年間。「認知症を扱った映画としては、今まで観たこともない作品になると思います」と語る中野の根底には、常に描き続けてきた“人の尊さ”と“愛”があり、いまや身近な病である認知症を、悲しいもの、つらいものとして捉えるのではなく、暖かな眼差しをもって優しさとユーモアたっぷりに描く。

監督自身が「また一歩進化した最高傑作を目指します」というほど熱を入れる映画『長いお別れ』はテレビ東京開局55周年記念作品として2019年に公開される。近日発表予定のキャスト情報にも期待して待ちたい。

文/編集部

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