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宮崎駿展でグランドオープン!LAにアカデミーミュージアムが19年開館

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宮崎駿展でグランドオープン!LAにアカデミーミュージアムが19年開館

北米初の大型展示となる「宮崎駿レトロスペクティブ(仮題)」
北米初の大型展示となる「宮崎駿レトロスペクティブ(仮題)」Courtesy of the Academy Museum

映画の都ロサンゼルスに19年中にオープンするアカデミーミュージアム(The Academy Museum of Motion Pictures)の詳細が現地時間12月4日にディレクターを務めるケリー・ブローアー氏によって発表された。

記念すべき開館展示となるのは、スタジオジブリの宮崎駿監督のレトロスペクティブで、北米における初の大規模展示になるという。展示内容については現在も調整中ではあるが、スタジオジブリ所蔵の絵コンテやキャラクタースケッチ、セル画、コンセプトスケッチなどおよそ200点を展示し、宮崎監督の映画の世界に観客を誘うようなものになるという。海外では貴重なジブリグッズもミュージアムショップにて販売されるそうだ。また、ミュージアム内には映像メディアの垣根を越える映像作家や美術作家の作品を展示するスペースとしてプロジェクト・ギャラリーを設置、開館時にはチームラボのインスタレーション展示”Transcending Boundaries”が開催される。

ギャラリーでは、チーム・ラボのインスタレーション展示が行われる
ギャラリーでは、チーム・ラボのインスタレーション展示が行われるInstallation view of teamLab: Transcending Boundaries, 2017, at Pace Gallery, London, 6 Burlington Gardens [c]teamLab, courtesy Pace Gallery

常設展示は、「WHERE DREAMS ARE MADE: A JOURNEY INSIDE THE MOVIES(夢が作られる場所:映画の中への旅)」と題され、アカデミーミュージアムが所蔵する映画の小道具や衣装などに併せて映画のインスタレーションを展示する。『オズの魔法使』(39)や『2001年宇宙の旅』(68)の小道具や、アカデミー賞の歴史を振り返る展示も準備しているという。ミュージアムに併設される劇場では開館展示に併せて上映会なども行う予定。

『2001年宇宙の旅』(68)のアリエス1B型月シャトルの模型
『2001年宇宙の旅』(68)のアリエス1B型月シャトルの模型[c]Academy Museum Foundation/Gallery Design, Rick Carter and Gallagher& Associates, Artist Illustration, Erik Tiemens

ブローアー氏は、「アカデミーミュージアムを、世界の映画制作における芸術科学の進化を理解し、映画という素晴らしい芸術を楽しみ、映画の社会における役割を考える場にしたいと思っています。そして最も重要なのは、来場される方々を現実と幻想の間にお連れし、映画の魔法に触れていただくことです」と語る。アカデミー賞を主催している映画芸術科学アカデミーのドーン・ハドソンCEOは、「アカデミーの創設者が“ロサンゼルスに映画のミュージアムを作りたい”と宣言してから90年、その夢が叶えられることに大きな喜びを感じています。ミュージアムの展示は、我々が愛する映画の延長であり、想像力を掻き立てられるものになるでしょう」と喜びを語った。

ロサンゼルスの中心地に建設中のアカデミーミュージアムは、19年中に開館予定。開館日及び展示の詳しい内容や劇場での上映作品などについては後日発表されるとのこと。

ミュージアム完成予定図、設計はレンゾ・ピアノ
ミュージアム完成予定図、設計はレンゾ・ピアノRenzo Piano Building Workshop/[c]A.M.P.A.S./ Image from L’Autre Image

取材・文/平井伊都子

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