『死刑台のエレベーター』初日、吉瀬「自分の毛穴に仰天」&北川「ゲロ吐き楽しかった」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『死刑台のエレベーター』初日、吉瀬「自分の毛穴に仰天」&北川「ゲロ吐き楽しかった」

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『死刑台のエレベーター』初日、吉瀬「自分の毛穴に仰天」&北川「ゲロ吐き楽しかった」

吉瀬美智子、阿部寛主演のラブミステリー『死刑台のエレベーター』の初日舞台挨拶が10月9日、角川シネマ新宿で開催。吉瀬、阿部、共演の玉山鉄二、北川景子、緒方明監督が登壇し、それぞれが本作のおもしろ裏話を披露した。

1957年の鬼才ルイ・マル監督による傑作『死刑台のエレベーター』を、日本を舞台にリメイクした本作。吉瀬扮する医療グループの会長夫人が、阿部演じる医師と不倫関係になり、夫殺害の完全犯罪を企てるというサスペンスだ。

冒頭とラストシーンは、オリジナル版と同様に画面いっぱいのアップショットが映し出される。吉瀬は「あんなに大きく映るとは知らなくて。ラストシーンは毛穴が見えるほどのアップでした」と苦笑い。緒方監督は「53年前にルイ・マル監督が、ジャンヌ・モローを使って、アップから始まってアップで終わる映画を作った。当時はチャレンジしてる映画だったので、そこは受け継ぎたいと」と語った。

吉瀬と阿部の「愛してる」というセリフも印象的だ。吉瀬は監督から「クールに」という演技指導を受けたとか。阿部は「最初に『愛してる!』ってやっちゃったら暑苦しかったらしくて、監督に普通にしてくれって言われました」とコメント。

また、阿部と吉瀬のカップルとは別に進行する事件を起こすカップルを演じたのが、玉山鉄二と北川景子だ。玉山は「本作のエンドロールの時、立てなくて。どっぷりと沼に使ったような気分で。エンターテインメント作品が多い中、70年代の良い日本映画を思わせるこうい作品は珍しいなと」と満足気に語った。北川は、ゲロを吐くシーンもあったが「過酷じゃなくて、楽しかったです。どうしたらリアルになるかってメイクさんに相談しました」と、ケロっと笑顔で語った。

最後に、吉瀬は「ジャンヌ・モローという素敵な女優さんがやられた役を演じられて嬉しかったです。帰ってオリジナル版を見てもらって、それからまた、本作を見に来ていただければと」と二度目の観賞をプッシュ。阿部も「サスペンスがおもしろいなと思うのは、イライラするところ。『おまえ、その紐、細すぎるだろう?』とか、突っ込みまくるところです」とおちゃめにアピールした。最後に、緒方監督が「日本を代表する俳優が、犯罪者を演じる贅沢な映画です」と力強く語り、舞台挨拶は幕を閉じた。

魅惑的な人妻と、医師による完全犯罪が、予想もつかない方向へ展開していく『死刑台のエレベーター』。格調高いルイ・マルの世界観を、4人がどう体現しているのか。エスプリ漂う大人のサスペンスを堪能したい。【Movie Walker/山崎伸子】

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