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『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』公開記念!プロデューサーのジェームス・ゲイ=リースにインタビュー

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『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』公開記念!プロデューサーのジェームス・ゲイ=リースにインタビュー

10月8日より公開中の『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』。その卓越したドライビングテクニックとカリスマ性で多くのファンを魅了してきた彼が、1994年5月1日、突然の事故で他界。既に16年もの歳月が過ぎ去った。

音速の世界で孤高に戦い続けた彼の生き様を、レース映像や貴重なプライベート映像、マクラーレン・チーム時代の監督、レース関係者、家族などの証言から描き出したのが本作だ。今回、プロデューサーのジェームス・ゲイ=リースにインタビューすることができた。

あなたは幼少よりセナを知っていたとのことですが、映画を撮る前のアイルトン・セナの印象を聞かせてくださいさい。

――私の父がジョン・プレイヤー(アメリカのタバコ会社。一時期チーム・ロータスのスポンサーとして活動)の広告を担当していた時、当時ロータスのドライバーだったセナと少しだけ仕事をしたんだ。セナがいかに他の人と違うか、当時(1985年頃)父はよく私に話してくれたよ。彼は同世代の若者と比べてはるかに真剣で、F1ドライバーという自分の職業にひたむきに打ち込んでいる、と。それ以来、一人の人間としてのセナと、彼が見せた価値観に、深いつながりを感じている人に大勢会った。スポーツ選手が観客とあんなに強い絆で結ばれることは滅多にないよ。だから、なぜセナは特別だったのか、その理由を解明する映画を作りたかった。僕たちにも納得の答えがこの映画で出せたと思うよ!」

――この映画を通じて観客に最も訴えたいことは何ですか?

「アイルトンのことを知らない若い世代に、彼のたどって来た道がどんなに特別だったかを見てほしいね。彼は可能な限り最高のドライバーになりたいと強く思っていたけれど、そのために彼自身やF1の評判を落とすようなことはしたくなかった。彼は時々無茶をしたけれど、大半は何か特別なもの、もしかするとスピリチュアルな次元に手を伸ばそうとしていたんだ。即席で得られる満足感にあふれた今日だからこそ、名声だけに固執しなかったチャンピオンのストーリーを語れるのは素晴らしいことだ」

――撮影を終えて、あなたにとってアイルトン・セナという男はどんな存在になりましたか?

「“最後の瞬間まで走り続けろ”。私にとって彼は素晴らしい模範だ」

母国ブラジルの英雄であり、今なおセナを愛してやまないファンが世界中に存在する。その雄姿を本作でしっかり目に焼き付けてほしい。【MovieWalker】

※近々に本作監督のアシフ・カパディアのインタビューもお届けする予定。こうご期待!

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