野外上映から、気鋭のスタジオによるワークショップまで！GWに訪れたいユニークな映画祭3選

間もなく迎える今年のGW。どこかに遊びに行きたいけど、予定が決まってないという方に、オススメしたい映画系のイベントを紹介しよう！

ビーチでのんびり映画と音楽を堪能…

まず紹介したいのが、5月6日(月)まで行われている「逗子海岸映画祭2019」その名の通り、逗子海岸という絶好のロケーションで映画を楽しめるこのイベントは、“Play with the Earth/地球と遊ぶ”をコンセプトとしており、映画の上映をはじめ、各日程のテーマにマッチしたゲストによる音楽ライブといった様々な催しが実施される。

10回目というメモリアルイヤーとなった今年は、1回目で上映された『サヨナラCOLOR』(05)を竹中直人をゲストに迎えて上映するほか、『ネバーエンディング・ストーリー』(84)や『独裁者』(40)といった名作に、ドキュメンタリーやコメディなど、バラエティ豊かな全11作品をラインナップ。暖かくなってくる季節にピッタリの爽やかな野外上映会だ。

幅広い作品が集結！イタリア映画漬けの1週間

一方もっと“ガッツリ”映画を観たいという人にオススメなのが、5月4日(土)まで、東京・有楽町ホールで開催されている「イタリア映画祭2019」だ。気鋭の新人からイタリアを代表する監督まで、賞レースを沸かせた作品もあれば、大衆に愛された作品もあり、ドラマ、コメディ、ロマンス、クライムものなど、ジャンルも様々な14本の未公開作品が楽しめる映画祭だ。

『ローマに消えた男』(13)などのロベルト・アンドー監督による実在の事件がベースのサスペンス『盗まれたカラヴァッジョ(仮)』や、育ての母と生みの母、その間で揺れ動く少女の三角関係を描き、デビュー作『処女の誓い』(15)に続き、ベルリン国際映画祭のコンペ部門に選ばれた女性監督ラウラ・ビスプリの『私の娘よ』などを上映。さらに昨年亡くなったヴィットリオ・タヴィアーニ監督とエルマンノ・オルミ監督を追悼し、彼らに関する5本の作品もアンコール上映する。

有名クリエイターから直接学べる！ユニークな企画だらけの映画祭

そして最後に紹介するのが、5月26日(日)まで東京・EJアニメシアター新宿で行われている「トンコハウス映画祭」だ。2人のピクサーの元クリエイターが立ち上げ、2015年には『ダム・キーパー』がアカデミー短編映画賞にノミネートされるなど、旋風を巻き起こしたアニメスタジオ「トンコハウス」が主催のこの映画祭。トンコハウスにインスピレーションを与えた作品や、コマ撮り、注目の作家、トンコハウス作品など、世界中から集められた短編をテーマ別にまとめて上映する。

さらに、トンコハウスのロバート・コンドウや堤大介によるアニメ制作の工程に関する講義やスケッチのワークショップ、実際にコマ撮りの様子を生で見せる実演ライブなどのユニークな企画もめじろ押し。従来の映画祭とは異なり、アニメスタジオだからこそ実現できたイベントとなっている。

普段なかなか触れることができないような作品も、多数上映されるこれらのイベント。この機会に足を運んで、充実したGWを過ごしてほしい！

文/トライワークス