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「第34回日本アカデミー賞」司会を務める関根勤が松たか子をベタ誉め!

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「第34回日本アカデミー賞」司会を務める関根勤が松たか子をベタ誉め!

日本を代表する映画賞の1つ、日本アカデミー賞。2011年2月18日(金)に発表される第34回日本アカデミー賞の優秀賞記者発表が都会で行われ、授賞式の司会を務める関根勤と松たか子が出席した。

日本アカデミー賞は、日本アカデミー賞協会が主催する、映画芸術、技術、科学の向上発展のために貢献した作品や人に15の正賞とそのほか7つの賞が贈られる映画賞だ。最優秀賞授賞式には、毎年、映画界を代表するそうそうたる顔ぶれが集まる。前回は『沈まぬ太陽』(09)が最優秀主演男優賞(渡辺謙)受賞など3部門を制覇したことで話題になった。今年度は、2009年12月5日から2010年11月27日までに公開された作品を対象に、4091人の日本アカデミー賞会員が投票。それによって決定した優秀受賞作品と受賞者が発表された。

中でも目を引くのは、最多13部門15賞でノミネートされた『悪人』。主演の深津絵里はモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を獲得したが、日本でもその快挙を成し遂げることができるか、注目が集まる。そのほか、作品賞は『おとうと』『告白』『孤高のメス』『十三人の刺客』と、どの作品も上質な内容で、今年人気を集めた納得のラインナップとなった。ほかにも、芦田愛菜が『ゴースト もういちど抱きしめたい』の演技で史上最年少で新人俳優賞を受賞するなど、各部門の人物名や作品名を見るだけでも2010年の日本映画界を振り返ることができる。

昨年に引き続き、司会を務める関根は、「昨年はデビュー当時を思い出すほど緊張しましたが、後半はテレビを見ている感覚で楽しめました。今年はリラックスして、より楽しい授賞式にしたいと思います」と意気込みを語った。その関根と今年コンビを組むのは、前回、映画『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』(09)で最優秀主演女優賞を受賞した松たか子。松は「関根さんはユーモアがとてもある方なので、足を引っ張らないように、授賞式をお手伝いしたいと思います」と挨拶した。

また、松たか子の印象を尋ねられた関根は、「華やかで、それでいて芯のある女性で大ファンです。松さんの司会ぶりは全く心配していません。というのも、『告白』のキャンペーンでいろんな番組に出演された際、『しゃべくり007』に出られた松さんをご覧になられましたか? きちんと番組の内容を把握されて、ネプチューンのコントにも笑ってらっしゃった。心が広いんですね。スケールがでかいと言いますか。それに松さんの声は、とても耳に心地良い声です。人の名前や作品名がクリアに聞こえてくると思いますので楽しみにしています」と期待を寄せた。ベタ誉めされた松は、「光栄です。一から発声を鍛え直して、走り込んでおきたいと思います」と関根の熱い気持ちに笑顔で応えた。

本家アメリカのアカデミー賞と比べると、どうしてもそのスケール感の違いが目立ってしまうが、近年、盛況ぶりを見せる日本映画界ならではのオリジナル性と、豪華俳優、監督たちが集結する受賞式は必見だ。果たして一番多くトロフィーを手にするのはどの作品か? 2011年2月18日(金)の授賞式を心待ちにしてほしい。【取材・文/鈴木菜保美】

※主な部門の優秀賞と新人俳優賞は以下の通り

【優秀作品賞】『悪人』『おとうと』『告白』『孤高のメス』『十三人の刺客』

【優秀アニメーション作品賞】『カラフル』『借りぐらしのアリエッティ』『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』『名探偵コナン 天空の難破船』『ワンピースフィルム ストロングワールド』

【優秀監督賞】中島哲也(『告白』)、成島出(『孤島のメス』)、三池崇史(『十三人の刺客』)、山田洋次(『おとうと』)、李相日(『悪人』)

【優秀脚本賞】加藤正人(『孤高のメス』)、天願大介(『十三人の刺客』)、中島哲也(『告白』)、山田洋次・平松恵美子(『おとうと』)、吉田修一・李相日(『悪人』)

【優秀主演男優賞】笑福亭鶴瓶(『おとうと』)、堤真一(『孤高のメス』)、妻夫木聡(『悪人』)、豊川悦司(『必死剣鳥刺し』)、役所広司(『十三人の刺客』)

【優秀主演女優賞】寺島しのぶ(『キャタピラー』)、深津絵里(『悪人』)、松たか子(『告白』)、薬師丸ひろ子(『今度は愛妻家』)、吉永小百合(『おとうと』)

【優秀助演男優賞】石橋蓮司(『今度は愛妻家』)、柄本明(『悪人』)、岡田将生(『悪人』『告白』)、吉川晃司(『必死剣鳥刺し』)

【優秀助演女優賞】蒼井優(『おとうと』)、樹木希林(『悪人』)、木村佳乃(『告白』)、満島ひかり(『悪人』)、夏川結衣(『孤高のメス』)

【新人俳優賞】芦田愛菜(『ゴースト もういちど抱きしめたい』)、大野百花(『きな子 見習い警察犬の物語』)、仲里依紗(『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』『時をかける少女』)、永山絢斗(『ソフトボーイ』)、三浦翔平(『THE LAST MESSAGE 海猿』)、三浦貴大(『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』)

2月18日(金)21:00-22:54 日本テレビ系にて放送予定、23:00-24:00 ニッポン放送系にて放送予定

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