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筒井真理子、池松壮亮の紳士的な“よこがお”に思わず「絡みのシーンがとても楽しかった」

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筒井真理子、池松壮亮の紳士的な“よこがお”に思わず「絡みのシーンがとても楽しかった」

『淵に立つ』(16)で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査委員賞を受賞するなど、国際的に注目される深田晃司監督の最新作『よこがお』(7月26日公開)の完成披露上映会が2日、テアトル新宿にて開催。主演を務めた筒井真理子、市川実日子、池松壮亮、須藤蓮、小川未祐、そして深田監督が舞台挨拶に登壇した。

本作はある事件をきっかけに“無実の加害者”となってしまった女の絶望と希望を描いたヒューマンサスペンス。訪問看護師の市子は、献身的な仕事ぶりから周囲からの信頼も厚く、なかでも訪問先の大石家の長女、基子は市子に対して憧れ以上の感情を抱いていた。そんなある日、基子の妹で中学生のサキが行方不明になり、事件との関与を疑われた市子。仕事も失い恋人との結婚も破談になってしまった彼女は“リサ”へと姿を変え、復讐を心に誓うことに。

主人公の市子役を演じ、『淵に立つ』に続いて深田監督とタッグを組んだ筒井は「『よこがお』の第一歩を踏みだすところに立ち会ってくださり、本当にありがとうございます」と満員の会場に向けて挨拶すると「まさにいま同じ時間に、新海誠監督の『天気の子』の制作報告会見がされてるとのことで、誰もいらっしゃらなかったらどうしようと心配していました」と茶目っ気たっぷりなコメントで笑いを誘う。そして「一緒に“深田ワールド”を楽しんでいただけたらと思います」と笑顔を見せた。

一方で深田監督は「今日がこの映画の誕生日だと思っています。ようやく迎えられて本当にうれしく思っています」と穏やかな表情で述べると「2、3年前に企画が始まりました。『淵に立つ』と同じプロデューサーから一緒に映画を作ろうと言われ、脚本開発に1、2年。脚本や撮影はもちろんですが、まずは俳優たちを楽しんでもらいたいと思っています。これほどまでに隅から隅まで上手い演技が見られる映画はめずらしいと思います」と自信たっぷり。

トークセッションではタイトルの意味にちなんだ「撮影現場で見えた共演者や監督の意外な素顔は?」という質問に、筒井は初共演となった池松との出会いを振り返る。「共演できるのをずっと楽しみにしていて、お会いするときは爽やかに挨拶したかったんですけど、ちょうど初対面が一番私が追い込まれているシーンの時で…。それでも池松さんは大人で優しくて…」と池松な紳士的な一面を明かすと「絡みのシーンもとても楽しかったです!」と告白し、筒井と市川は思わず大爆笑。さらに市川からも「なんでもできそうですが、白目をお願いしたらできないって言われました」と、池松の“よこがお”がもう1つ明らかに。

すると池松は「筒井さんは撮影前にキャベツをたくさん食べていて、気にしないでくれと言われましたが本番回ったらキャベツくさくて(笑)。市川さんは2人でテレビを見ているシーンの撮影でシャチのドキュメンタリーを流していたのですが、何回同じ映像を見ても同じ反応をしていて、心が清らかな人だなって思いました(笑)」と2人とのエピソードを激白。「なんかバカにされた気持ち!」と不満げな市川に「微笑ましく見てましたよ」と優しく微笑みかける池松の姿に、会場全体があたたかな笑いで包まれていた。

取材・文/久保田 和馬

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