今年のアカデミー賞でレッドカーペットを彩るファションは?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
今年のアカデミー賞でレッドカーペットを彩るファションは?

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今年のアカデミー賞でレッドカーペットを彩るファションは?

アカデミー賞のお楽しみの1つは、何と言ってもレッドカーペットを彩る女優たちのファッションだ。美しい女優たちをより美しくしてくれる一方で、魅力を半減させてしまう威力も持っているだけに、頂点を極めるアカデミー賞という晴れの舞台で女優たちがどのデザイナーのどんなドレスやジュエリーに身を包んで登場するのか非常に気になるところだ。

デザイナーと女優は日頃から密接な関係にあることが多いため、Deadline.comがアカデミー賞主演女優賞および助演女優賞にノミネートされる可能性の高い女優や作品賞などで、レッドカーペットを歩く可能性が高い女優たちが身に着けてくるだろうブランドを予測している。

アカデミー賞の司会も務めることが決まったアン・ハサウェイ(『Love & Other Drugs』)は、ごひいきにしているアルマーニ、ヴァレンチノ、マルケッサ、アカデミー賞の常連二コール・キッドマン(『Rabbit Hole』)はシャネル、バレンシアガ、ローレン・スコットのどれかになりそうだが、アルマーニ一筋のアネット・ベニング(『キッズ・オールライト』)は、今年もアルマーニを身に着けてくる可能性が濃厚だ。また、あまり女優暦が長くないものの、過去のファッションから分析した結果、キャリー・マリガン(『ウォール・ストリート』『私を離さないで』)はランバン、プラダ、バレンシアガの愛好者で、ミシェル・ウィリアムズ(『ブルーバレンタイン』)はヴェラ・ウォンかシャネル、エイミー・アダムス(『ザ・ファイター』)はキャロリーナ・ヘレラを身に着けてくるのではないかと予想している。ジュリアン・ムーア『キッズ・オールライト』)は、ランバンやバレンシアガの愛好者だが、デザイナーのトム・フォードが監督デビューを果たした『シングルマン』(09)に出演している関係から、今年はトムのファッションで来るのではないだろうか。

今回、とても微妙なのは、二コールと並んで今年の主演女優賞最有力候補と言われているナタリー・ポートマン(『ブラック・スワン』)だ。ミス・ディオールのフレグランスの広告塔を務めることが決まっていなければ、長年ごひいきにしているケイト&ロウラ・ミュラヴィー姉妹のブランド“ロダルテ”の衣装を着るはずだ。しかし、デザイナーたちが高額のギャラを払ってハリウッドセレブを広告塔に使うのは、セレブが晴れの舞台で自らデザインした衣装を身に着けることが一番の宣伝になるからで、高いギャラを受け取ったからには、暗黙の了解でそのブランドを身に着ける義務が生じてくる。今年もココ・シャネルのフレグランスの広告塔を務めているキーラ・ナイトレイ(『わたしを離さないで』)はシャネル、レディ・ディオールの広告塔を務めるマリアン・コティアール(『インセプション』)は、いつもディオールだ。しかし、ナタリーの場合、ノミネート作品である(『ブラック・スワン』)のコスチュームをミュラヴィー姉妹が担当しているという複雑な事情があることから、選択が難しいところ。昨年のカンヌ国際映画祭では、ロベルデのドレスにディオールのハンドバッグを持っていたナタリーが、今回どのような判断を下すのか注目されている。

広告塔という意味では、シャネルのハンドバッグの広告塔に決まったブレイク・ライブリー(『ザ・タウン』)は、シャネルを身に着けて登場するに違いないが、一方でミラ・クニス(『ブラック・スワン』)、ジェニファー・ローレンス(『Winter's Bone』)、レベッカ・ホール(『ザ・タウン』)など、まだ特定のデザイナーの広告塔を務めていない女優たちは、デザイナーたちから最も熱い視線を浴びる存在になっており、予測できない楽しみを秘めている。【NY在住/JUNKO】

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