松坂桃李もファンを公言、演出指示は「エヴァンゲリオン」!?「SAO」監督最新作『HELLO WORLD』が始動!

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松坂桃李もファンを公言、演出指示は「エヴァンゲリオン」!?「SAO」監督最新作『HELLO WORLD』が始動!

興行収入25億円の大ヒットを記録した『劇場版ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』(17)で映画監督デビューを飾った伊藤智彦監督の待望の最新作『HELLO WORLD』(9月20日公開)のプロジェクト始動イベントが8日に都内で開催。ボイスキャストを務める北村匠海と松坂桃李、浜辺美波の3名と伊藤監督。そして本作のためだけに結成されたプロジェクト“2027Sound”に参加し主題歌を担当すしたOKAMOTO’SとOfficial 髭男dism、Nulbarichが登壇した。

本作は京都に暮らす内気な男子高校生の直実の前に突然、10年後の未来から来た自分だという青年・ナオミが現れることからはじまるSF青春ラブストーリー。3か月後に直実の恋人になる瑠璃が事故によって命を落としてしまうとナオミから知らされた直実は、彼女を救うために奔走。しかし、その中で直実は瑠璃に迫る運命やナオミの真の目的、そして現実世界に隠された秘密を知ることになる…。

本作が声優初挑戦となる北村は「アニメーション映画が昔から好きで、夢見ていたことが今回叶いました」と、過去に細田守監督作品などの声優オーディションを受けた経験があることを告白。そして「僕のキャリアの中でも挑戦的なものでしたが、負けないように果敢に行こうと思っていました」と強い意気込みで本作に臨んだことを明かすと「普段はカメラの前で芝居ができるので、声だけというのは難しかった。頭の中でリアルな形を思い浮かべながらやっていて、お二方の声に助けられた部分もありました」と松坂と浜辺への感謝を語った。

一方で松坂は、本作のオファーをもらった際に「『パディントン』でクマをやったから今度はなんだろうなと、自分の中でいろいろ妄想を膨らませてシミュレーションをしていたら、まさかの人間でした。意表を突かれました」と笑いを誘うと、伊藤監督から直々に手紙をもらったことを明かす。その内容を訊かれ「自分で言うのは恥ずかしいのですが…、熱烈なメッセージが書かれていました」とはにかむ松坂に、伊藤監督は「ラブレターを書いたのは生涯で松坂くんだけ」と「パディントン」シリーズでの松坂の演技を観て感銘を受けてオファーを決めたことを明かした。

先に声を収録してからアニメーションを作っていく“プレスコ”で作られた本作に、声優経験豊富な松坂も「難しかったです」と振り返る。「『パディントン』の時はクマの表情とかもすべてわかった上で声を入れることができたのですけど、プレスコでは想像力を膨らませながら声を入れなきゃいけなかった」とその難しさを語り、伊藤監督からミリ単位の細かい指示を出されたことを明かすと、突然「監督と僕は『エヴァンゲリオン』が好きなんです」と満面の笑みを見せる松坂。

そして「叫ぶシーンで『どれくらいの?』ってなった時に『エヴァンゲリオンの初号機が胸貫かれた時の碇シンジみたいに…』と監督から言われ『あれか!』みたいになりました」と、予想外な演出の裏話に会場は爆笑。さらに「監督とアニメでつながれるというのは嬉しく思いました」と語る北村は「機動戦士ガンダム」好きを猛アピール。すると浜辺は「ひたすら北村さんにガンダムのプレゼンをされたのをよく覚えています」と苦笑いを浮かべていた。

その後“2027Sounds”についての話題になると、自身もDISH//として音楽活動をしている北村は「ものすごいメンバーが集まったなと思いました」とその顔ぶれの豪華さに驚きを隠しきれなかったことを明かす。そして「こんな映画音楽を聞いたことがないと僕自身も思ったので、早く大きいスクリーンと良いスピーカーで聞いてほしい。映像や音楽、なにをとっても新しい扉を開ける映画です」と本作の魅力を力強くアピールした。

取材・文/久保田 和馬

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