「ウザい」は褒め言葉!? 永山絢斗の体験した濃い4日間とは?
現在、ドコモの携帯専用放送局BeeTVで配信中のドラマ作品「パーティは終わった」は、仲里依紗扮するヒロインとイケメンたちによる恋愛模様を、5つのエピソードから構成する恋愛ドラマだ。今回は、そのなかの1本「捨てたい」に主演する永山絢斗に、ケータイドラマ初出演の感想や、撮影現場の雰囲気について語ってもらった。
――ケータイドラマに出演してみていかがでしたか?
「撮影は4日間でしたが、内容がすごく濃くて、まるで映画を撮っているような感じでした。最初は“1話につき5分”という制限は大変だなあと思っていたんですが、できあがった作品は1話ずつ区切って見ても、全話通して見ても楽しめるように作られていたので、本質的に映画やテレビドラマと違いはないということを実感しました」
――現場の雰囲気はどうでしたか? また行定勲監督の演出は実際に経験してみていかがでしたか?
「行定監督は妥協をされない方で、撮影が長いと聞いていたので、覚悟して挑んだのですが、実際はとても楽しい現場でした。監督の演出や、かけてくださる言葉がすごく好きで、撮影中は『監督に喜んでもらいたい!監督を笑顔にしたい!』という気持ちで取り組みました(笑)。それと演出でびっくりしたのは、どんなに短いシーンでも、撮影時はその場面全体を通して撮っていたことですね。そのシーンに至るまでの気持ちの流れを大事にしたい、という行定監督ならではのこだわりを、実際に体験してみて、役者としてすごく勉強になりました」
――各エピソードごとに個性的なキャラクターが登場しますが、永山さんの演じられたムサシは一際特徴的な役柄でしたね。演じるうえで気をつけたポイントはありますか?
「台本をいただいた段階では、まだどの役を演じるのか知らされていなかったんです。全話を読み終えて『ムサシって話しているとだんだんいらいらラしてくる、ちょっとウザいキャラだなあ』と思っていたら、僕が演じると知って(笑)。でもやるからには、ウザいけど放っておけない、どこか憎めないキャラクターにしようと思って取り組みました。撮影中も『今のシーン、ウザくて良かったよ』って言われたりして。いつの間にか『ウザい』はほめ言葉になっていました(笑)」
――仲里依紗さんとの初共演はいかがでしたか?
「すごくしっかりしていて、エネルギーのある女優さんですね。仲さんの出演作は何本も見ましたが、実際に共演してみて改めてすごい人だなって思いました。本番まで演技を合わせる時間がなかったので、現場で話し合いながらやり取りを決めたんですけど、役柄をつかんでいく感じが、傍で見ていてひしひしと伝わってくるんです。それが良いプレッシャーになって、僕も頑張ろうって気持ちになりました」
――では最後に、今後の活動について教えてください
「第34回日本アカデミー賞の新人賞を受賞させていただき、本当に嬉しく、同時に身が引き締まる思いです。3月13日(日)には、WOWOWのドラマW『遠い日のゆくえ』で主役をやらせてもらい、続いて3月28日(月)からはじまるNHK連続テレビ小説『おひさま』にも出演します。朝ドラのような半年も続く作品に参加するのは今回が初めてなので、新しい経験を積んで、もっと役者として成長できればと考えています」
WOWOWドラマやNHK連続テレビ小説など、今年も数々の注目作に出演し、話題を集めそうな永山絢斗。そんな彼の意外(!?)な軟弱男ぶりは、是非「パーティは終わった」で確認してほしい。【トライワークス】