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イベント 2019/8/21 20:01

オダギリジョー、長編初監督作『ある船頭の話』でヴェネチア映画祭へ!「身が引き締まります」

『ある船頭の話』で長編監督デビューを果たしたオダギリジョー
『ある船頭の話』で長編監督デビューを果たしたオダギリジョー

オダギリジョーの長編初監督作『ある船頭の話』(9 月13日公開)の完成披露試写会が、8月21日にスペースFS汐留で開催され、柄本明、川島鈴遥、村上虹郎、オダギリが舞台挨拶に登壇した。俳優ではなく、監督としてステージに立ったオダギリは「いつもより何倍か緊張しています。どういう反応が起こるのか心配、不安、期待、いろいろあります」と挨拶をした。

オダギリは気合十分の監督作について「僕自身、俳優をやっているから、同業者のなかでも好きな方に声をかけました」と笑顔でコメント。本作は8月28日(水)より開催される第76回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門(コンペティション)への出品が決定している。

オダギリは「身が引き締まります。自分も俳優として何度か参加させてもらった映画祭でもありますし、イタリアの監督協会が選んでくださっている部門で、商業性やエンタテインメント性ではなく作家性の部門なので。日本で観ていただける場合、“俳優オダギリジョー”というフィルターが必ずあるけど、それがない形で評価していただけるのはうれしい」と喜びを口にした。

主演を務めた柄本も「大変光栄なこと。二度目の参加ですが、あちらの方に(この映画が)どういうふうに伝わるのか、大変楽しみです。普遍的な話だと思いますので」と、ヴェネチア国際映画祭への参加を楽しみにしていると言う。

オーディションでヒロインの座を勝ち取った川島は柄本について「現場でも、すごく後ろ姿が印象的だなと感じて。寂しさや悲しさが感じられ、改めて柄本さんはすごい方だなと感じました」と言うと、柄本も「ありがとうございます」と恐縮する。

柄本と何度も共演してきた村上は「控室ではたくさんお話をするんですが、現場では過酷すぎて。なにかをしゃべった記憶がなくて」と言うと、柄本も「しゃべんないですよ。あんなに暑くても隠れる所ないんだもん!」と、過酷な現場についてオダギリ監督に恨み節。オダギリも苦笑いしていた。

全員でフォトセッション
全員でフォトセッション

最後にオダギリ監督は、作品について「挑戦的なことをたくさんやっています」とアピール。「いまの日本映画を見慣れている方には、なかなか観づらい映画なのかもしれませんが、それに挑戦したかったです。僕はいろんなタイプの映画があるべきだと思います。また、映像もスクリーンの大きさで観やすいように細かく作ったので、劇場で観ないと伝わらない。ぜひ、そうお伝えください」。

『ある船頭の話』で柄本が演じるのは、村と町を繋ぐ河の渡しをする船頭、トイチ役。川に流れて来た少女(川島)を助けたトイチは、彼女の存在に安らぎを見出すが、そのことで彼の人生が大きく狂い出す。撮影監督にクリストファー・ドイル、衣装デザインにワダ・エミ、音楽にピアニストのティグラン・ハマシアンを招いた野心作に仕上がっている。

取材・文/山崎 伸子

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