今日のエジプト情勢を知るうえで、押えておきたい歴史大作が公開!

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今日のエジプト情勢を知るうえで、押えておきたい歴史大作が公開!

ムバラク政権に対する大規模なデモが発生するなど、今年に入って世界中から注目されるようになったエジプト情勢。そんななか、4世紀のエジプトを舞台にした歴史ドラマ『アレクサンドリア』が3月5日(土)の本日より公開となった。

本作は『オープン・ユア・アイズ』(97)や『アザーズ』(01)など、独創的な作品を数多く手掛け、『海を飛ぶ夢』(04)でアカデミー賞にも輝いたアレハンドロ・アメナーバル監督の最新作だ。

劇中では、繁栄を極めたエジプトの大都市アレクサンドリアを舞台に、女性天文学者のヒュパティアら、大勢の人々が宗教間の対立に巻き込まれていく様が力強いタッチで映し出されている。また、主人公のヒュパティアに扮するオスカー女優、レイチェル・ワイズの好演もアメナーバル監督ならではの演出にマッチしていて、信念を持って生きる女性の力強さや、争いを繰り返し続ける人間の愚かさが、リアルに感じられる内容に仕上がっている。

映画の中で描かれている争いは、現在の“エジプト騒乱”とは直接関係ないものの、本作を見てエジプトの歴史を知れば、その国が抱える問題、ひいては今日の世界情勢についても新たな見方ができるようになるはずだ。【トライワークス】

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