『青い青い空』主演の相葉香凛に、太田監督「キラッと輝くものがあった。必ずブレイクする」と太鼓判|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『青い青い空』主演の相葉香凛に、太田監督「キラッと輝くものがあった。必ずブレイクする」と太鼓判

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『青い青い空』主演の相葉香凛に、太田監督「キラッと輝くものがあった。必ずブレイクする」と太鼓判

静岡県浜松市を舞台に、5人の女子高生が書道を通して成長していく姿を描いた『青い青い空』。首都圏での公開初日となった3月5日、主演の相葉香凛、草刈麻有、橋本わかな、田辺愛美、平沢いずみ、冨田佳輔、太田隆文監督が舞台挨拶を行った。

母と一年以上も話をしていない真子(相葉香凛)。芸能界に憧れるみさと(草刈麻有)。誰とも口をきかない三美子(橋本わかな)、ダイエットに夢中のトン子(田辺愛美)、成績優秀な帰国子女ミチル(平沢いずみ)の5人の女子高生は、それぞれの事情から書道部に所属することに。顧問の八代(浪岡一喜)は元ヤンキーの熱血教師で、型破りな指導で彼女たちに書道の心を伝えていく。やがて5人は、書道を通して少しずつ絆を築いていく。

最初にマイクを向けられた太田監督は、「僕のことはブログで。今日はこの子たちの話を聞いてください!」と即座に隣りの相場香凛にバトンタッチ。マイクを受けた相葉は、本作が初の映画出演で初主演。相場は「私の演じた真子は自分に自信がなくて、ネガティブな性格で、書道を通して成長していきます。一番のお気に入りシーンは、最後にみんなで書道のデモンストレーションをするシーン。それまでみんなで練習を重ねて、書道をやっている方からすれば、そんなにうまい字とは言えないかもしれないんですけど、書き終わった時は、素の自分たちに戻って、監督も『ドキュメンタリーを撮ってるみたい』だと仰ってました。みんなで泣いて、私も麻有ちゃんに抱きついて泣きました」と撮影中の思い出を振り返った。

芸能界を夢見る少女みさと役を演じた草刈麻有は、少し緊張した様子で「一生懸命な役で、砂丘で真子に初めて弱音を見せる。そこが見どころ」と映画の見どころを言葉少なに語ると、太田監督は「あれ良かった! 泣けた!」と優しくフォロー。いじめが原因で言葉を発しなくなった三美子を演じた橋本わかなは、「三美子はピュアで純粋でガラスの心を持っていて、自分の殻にこもっている子。でも書道を通して自分の居場所を見つける。初めて言葉を発する大事なシーンでは、みんなが気を遣ってくれた。皆さん、ありがとうございました」とスタッフに感謝の気持ちを語った。その橋本とひと回り年が違いながらも、28歳という年齢で高校生役に挑んだ田辺愛美は、「私は学生というものを卒業してからだいぶ経っているので、みんなで修学旅行のように毎日を過ごすことができたし、一緒に制服も着られて楽しかったです」と年下の共演を楽しんだ様子だった。平沢いずみが演じたミチルはツンデレキャラ。演じた平沢は「映画の中では、高飛車でいじわるな役で、普段の自分と違うので苦労しました。台本にセリフがないシーンでは、目の動きや表情で表現しなければいけなかったので苦労しました」と役への思いを話し、メンバーの中で唯一の男子、冨田佳輔は「撮影中は、先生役の波岡一喜さんと同じところに泊まっていて、朝がどうしても起きられない時は、波岡さんに起こしてもらったりして、お兄ちゃんのようにお世話になりました」と撮影以外でのエピソードを披露した。

また、浜松から応援に駆けつけた浜松市長は、「ハンカチなくして見られない素晴らしい映画。最近は一通のメールで国の体制が変わる時代。ご覧いただいた皆さんには、映画をいろんな人に勧めてもらいたい」と浜松で撮影された映画を力強くアピールした。

舞台挨拶終了後に行われた囲み取材では、トン子役の田辺の存在にみんなが感謝している様子で、橋本は「洗濯物とか面倒を見てくれて、本当にお母さんのように一番頼りにしてました。私のお母さんも『トン子ちゃんがいるなら大丈夫ね』と言っていました」と話した。田辺は「お母さんではなく、お姉さんと呼ばれたいですね。制服も似合ってると言われますが、嬉しいような嬉しくないような複雑な気持ちです」とコメント。監督は「高校生役に20歳以上の役者は起用しないと決めていたが、トン子役の田辺はあまりにも魅力的だった」と田辺を絶賛し、主演の相葉については「僕の映画に出ると必ずブレイクする。最初会った時、相葉は『私なんか(オーディションに)通らない』という自信のなさそうな顔をしていたが、そこが真子に共通していた。キラッと輝くものがあった」と主役起用の理由を明かした。これを聞いた相葉は「プレッシャーです」と話し、笑顔を見せた。

5人の女子高生の青春を描いた『青い青い空』。キャストの顔ぶれは今後の活躍が期待される若手女優ぞろいだ。彼女たちの輝きに満ちた青春ドラマを劇場で是非とも楽しんでほしい。【取材・文/鈴木菜保美】

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