世界遺産の西本願寺で京都国際映画祭2019が開幕!三船敏郎賞を中井貴一が受賞
今年で6回目の開催となる「京都国際映画祭2019」(10月17日~20日)のオープニングセレモニーが10月17日、世界文化遺産に登録されている京都・西本願寺の南能舞台で開催され、多彩なゲスト陣が姿を見せた。
“映画もアートもその他もぜんぶ”というサブタイトルの通り、映画からアート、伝統工芸、新しいメディアへ“つながり、ふれあう”映画祭として、未来に向けて輪を広げてきた本映画祭。今年度は、ちゃんばらに代表される京都ならではの“情”の暮らしと精神性を大切に、デジタルに生きる若い世代にもつなぎながら共に歩み、伝統と革新を紡いでいく。
レッドカーペット上で行われた事前の囲み取材では、「SDGs花月」に出演する桂文枝、西川きよしをはじめとする吉本芸人たちや、映画『RUN!-3films-』(11月2日公開)、『草間彌生∞INFINITY』(11月22日公開)、『松の木の家族』『解放区』(公開中)などの監督や出演者たち、またアンバサダーの浅田美代子らが報道陣の前に登場。
モノトーンのノースリーブドレス姿で登場した浅田は映画祭のアンバサダーという大役に恐縮し、「(樹木)希林さんはきっと『あんたがアンバサダー!?』って笑ってると思います」と、自身の主演映画『エリカ38』(19)を企画した樹木希林について思いを馳せ、場を沸かせた。
オープニングセレモニーは、毎年恒例となった京都国際映画祭の名誉実行委員長、中島貞夫監督の「ヨーイ、スタート!」のかけ声で開幕。
冒頭の挨拶に立った実行委員長の中村伊知哉は「いま、ラグビーW杯で多くの外国人の方が日本を訪れている。この機会に、この国際映画祭でも外国人観光客の皆さんに盛大なおもてなしができれば、それが2020年のオリンピックにもつながると思っています」とニッコリ。
また、総合プロデューサーの奥山和由は「今年は“日本映画の父”、牧野省三没後90年の年」であると話し、今年の上映作品の目玉でもある「牧野省三没後90年企画スペシャルプログラム」に言及。阪東妻三郎が主演し、牧野省三が総指揮を務めた1925年製作の『雄呂血』を活弁付きで上映し、さらに巨匠、中島貞夫が監修を務めるプログラム「没後 90年牧野省三の功績を偲ぶ」ではちゃんばらパフォーマンスが披露されることにも触れ、「すばらしい映画をこの先の未来に紡いでいきたい」と語っていた。